ガイナーレ鳥取FW三木直土が、得意の角度からの『確信』の左足シュートでチームの勝利に貢献した。7月5日の明治安田J3リーグ第19節・カマタマーレ讃岐で、後半チーム唯一のシュートで決勝ゴール。今季チーム最多となる4得点目を決めた一方、試合後はリーグ後半戦に向けて改善すべきことにも目を向けていた。
上写真=67分、エリア内で三木が左足を振り抜き、ファーサイドに決めて先制。これが決勝点となった(写真◎石倉利英)
■2025年7月5日 J3リーグ第19節(@Axis:観衆2,360人)
鳥取 1-0 讃岐
得点:(鳥)三木直土
「自信を持って打てた」
ボールを支配する時間もあったがチャンスが少なかった鳥取は、67分に後半唯一のシュートで決勝点を奪った。CK後にエリア内で浮き球の攻防が続いた後、DF大嶋春樹がフリーになっていた三木へパス。待ち構えていた三木は競り合いの間に「全員がボールウォッチャーになっているのは見えていて、ちょっと後ろの方にスペースが空いているのも、すごく冷静に見えていた」という。
ダイレクトで狙った左足シュートが逆サイドに決まると、チームメイトも加わって喜びの輪ができた。「(ボールが)来るかな、と思ったら、大嶋選手がこちらを見てくれて。良い体の向きで待っていたので、流し込むだけだった」と振り返り、「シュート自体は、それほど難しくなかった。あの角度から逆サイドのネットに打つのは得意なので、自信を持って打てた」と続けた。
鳥取は前節の今季アウエー初勝利から勢いを持続してホーム5連勝。今季初の3連勝で13位から9位に浮上し、1ケタ順位でリーグ前半戦を終えた。
今季チーム最多の4得点目となった三木は、攻撃陣をリードする存在となっている。本人も一定の手応えを得ている一方、「もう少しシュートのバリエーションを増やして、ミドルレンジからのシュートで決めたり、こぼれ球を味方に詰めてもらったりできれば、もう少し自分の価値が上がると思う」と後半戦を見据えていた。
取材・写真◎石倉利英