上写真=リーグ戦初得点で勝利に貢献した東條。ホームに戻って今季初の3連勝を狙う(写真◎石倉利英)
「オウンゴールかもしれないと思った」
北九州に先制された鳥取は前半アディショナルタイムの45+3分、FKのこぼれ球を東條がエリア外の右サイドからダイレクトシュート。これがゴール前の混戦を抜けて決まり、良い時間帯に追いついて前半を終えた。
少し浮いたボールを右足で捉えて「とりあえず枠に飛ばそうと思って、左の方を狙った」と振り返る。シュートの軌道上にいたFW三木直土が右足で合わせようとしており、最初は「直土が触ったように見えた」そうだ。
実際には三木の足には当たっておらず、ただ相手DFの股間を抜けながらコースが少し変わっていたため「オウンゴールかもしれないと思った」というが、場内アナウンスでは東條の得点に。鳥取は87分にMF普光院誠が決めて2-1で勝利し、公式記録も自身の得点となって「よかったです」と喜んだ。
鳥取は試合前まで今季アウェーで1分け8敗の未勝利で、しかも7連敗中。ようやくの初勝利に今季リーグ戦初得点で貢献したものの「内容は改善すべきところが、たくさんある。仕留められる場面は多くあったので、もっとゴール前のチャンスを増やすために、みんなですり合わせていきたい」と今後を見据える。
7月5日の次節は、アウェーとは対照的に4連勝中のホームでカマタマーレ讃岐と対戦する。リーグ前半戦最後の試合に向けて、現状の13位から「勝てばトップハーフ(10位以上)での折り返しも見えてくる。良い折り返しにしたい」と語り、今季初の3連勝に向けて意気込んでいた。
取材・写真◎石倉利英