上写真=開幕からアウェーで2試合を消化した鳥取のホーム開幕戦は引き分けに終わった(写真◎石倉利英)
■2025年3月2日 J3リーグ第3節(@Axis:観衆2,086人)
鳥取 1-1 八戸
得点:(鳥)半田航也
(八)音泉翔眞
八戸はアウェー連戦で1勝1分けスタート
朝からの雨が小降りながらも降り続く中で始まった前半は、ボールスピードが上がるピッチでミスが多い鳥取に対し、八戸が何度か決定的な形を作る。22分にはエリア内右サイドへのロングパスに反応したMF中野が右足ボレーで合わせたが、鳥取GK高麗のセーブに遭う。中野は34分にもエリア内左サイドでパスを受け、右足でカーブを懸けてファーサイドを狙うも、再びGK高麗に防がれた。
鳥取は八戸のプレッシャーをうまくかいくぐれず、なかなか良い形を作れなかったが、数少ないチャンスで敵陣まで攻め込んだ42分に先制点を奪う。DF温井の左サイドからの縦パスが、戻りながら対応した八戸MF音泉と前に出てきたGK大西の間に落ちると、MF小澤が音泉の背後から抜け出して折り返し、FW半田が無人のゴールに流し込んでネットを揺らした。
連係ミスを突かれて先制された八戸だが、後半立ち上がりにすぐさま追いつく。53分、エリア内まで攻め込んだシーンは鳥取の守備陣にはね返されたが、すぐさま奪い返すと、エリア外中央で拾った音泉が左足でファーサイドに決めた。
鳥取は63分に3人、八戸は64分に2人を同時に投入し、次の得点を目指した。鳥取は67分に途中出場の2人でチャンスを作り、MF田中の右からのセンタリングをFWダッジィがヘッドで狙ったが、当たり損ねて決められず。八戸も71分、途中出場のMF妹尾が中央から右足で狙ったものの、GKの正面を突いた。
終盤はオープンな展開となり、鳥取は後半アディショナルタイムの90+3分に小澤が左サイドを突破、ニアサイドでパスを受けたダッジィが右足で狙うも、GK大西がキャッチ。どちらも2点目を奪えず、引き分けに終わった。
開幕からのアウェー2連戦を1分け1敗でホームに戻ってきた鳥取は、今季初勝利ならず。第1節が4月開催のため、開幕からのアウェー連戦を1勝1分けで乗り切った八戸の石﨑信弘監督は、「開幕前もずっと合宿で(地元を離れていて)、開幕前に1週間は帰ることができましたが、そういう中で1勝1分けという結果は、悪くはないんじゃないかなと思う」とした上で、「ただ今日の内容は、イージーなミスがかなり多い。そのあたりを改善していかないと、なかなか勝ち切ることはできない」と課題を指摘していた。
取材・写真◎石倉利英
▼出場メンバー
・鳥取:GK高麗稜太、DF伊川拓(63分:田中恵太)、金浦真樹、永野修都、温井駿斗、MF東條敦輝(63分:三木直土)、普光院誠、藤田一途(75分:曽我大地)、小澤秀充、FW富樫佑太(80分:棚田遼)、半田航也(63分:ダッジィ)
・八戸:GK大西勝俉、DF白井達也、蓑田広大、雪江悠人、MF土井紅貴、永田一真(70分:井波勇太)、佐藤碧(81分:脇坂崚平)、音泉翔眞、安藤由翔、中野誠也(64分:妹尾直哉)、FW澤上竜二(64分:髙尾流星)