今季限りでの現役引退を発表しているガイナーレ鳥取MF長谷川アーリアジャスールが、残り2試合となったプロキャリアへの思いを語った。無所属の『浪人』期間を経て鳥取に加入し、自身初のJ3で2年間プレー。鳥取県への愛着や若手へのアドバイス、セカンドキャリアの構想などを明かしている。

上写真=13日の練習で軽快な動きを見せるアーリア。現役生活も残り2試合となり、週末にはホーム最終戦が控えている(写真◎石倉利英)

「感謝の気持ちでいっぱいです」

 2007年に横浜F・マリノスユースからトップチームに昇格後、FC東京、C大阪、レアル・サラゴサ(スペイン)、湘南ベルマーレ、大宮アルディージャ、名古屋グランパス、FC町田ゼルビアと渡り歩いたアーリアは、22年限りで町田との契約が満了となった後、約半年間の無所属期間を経て、2023年4月に鳥取に加入。2年間でJ3リーグ34試合に出場して3得点を挙げ、11月7日に今季限りでの現役引退を発表した。
 
 13日の練習後に取材に応じたアーリアは、「18歳で高校を卒業してから18年間、プロサッカー選手としてやれたことは、すごく誇りに思います」とコメント。「いろいろなチームに行かせていただき、いろいろな方に出会って、ここガイナーレ鳥取でキャリアを終えられることをうれしく思いますし、感謝の気持ちでいっぱいです」と続けた。
 
 町田との契約満了後の無所属期間が「一番苦しい時期だった」と振り返り、「拾ってくれたのはガイナーレ鳥取。またサッカーをやれる喜び、プレーする機会をいただけたのが本当にうれしかった」と感謝。鳥取は2年間でJ2昇格を果たせず、「もっと貢献して、目に見える結果を残して引退という形にしたかった」というが、「たくさんの方の『来てくれてありがとう』という言葉が励みになっている。もう1回、勝負させてくれたことに、離れている家族も含めて、ありがたい気持ちでいっぱいです」とクラブへの思いを語った。

「まさか鳥取県に行くとは思っていなかったし、最初は鳥取砂丘と『すなば珈琲』(鳥取県内でチェーン展開しているコーヒー店)しか知らなかった」と笑った。それが「いまではモサエビ、白イカ、ねぎ、水など、たくさんのおいしいものがあり、自然豊かで、星がきれいな鳥取県の魅力にハマっていて、勝手に第二の故郷だと思っている」と心境を語り、「出会った方々、スポンサーの方々、サポーターの皆さんはもちろん、初めてJ3のカテゴリーに来て、一緒に頑張った仲間の選手たちも僕にとっては、かけがえのない存在」と強調した。


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