FC今治FWマルクス・ヴィニシウスが、素晴らしいプレーでJ2初昇格の立役者となった。11月10日の明治安田J3リーグ第36節・ガイナーレ鳥取戦でハットトリックを達成し、5-0の大勝に貢献。仲間の得点もお膳立てするなど大車輪の活躍を見せ、来日3年目でチームを新たなステージへと引き上げた。

上写真=チーム4点目、ハットトリック達成のゴールを決めたマルクス・ヴィニシウスが笑顔で飛行機ポーズ!(写真◎石倉利英)

「自分たちの目標も達成できて本当にうれしい」

 勝てば2位確定&J2初昇格の一戦で、7分にPKを決めて先制点を挙げると、66分と84分にはミドルシュートを沈めてハットトリック。決めるごとに満面の笑みとパフォーマンスを披露し、感情を爆発させたブラジル人ストライカーは、試合後は一転して「本当にうれしい。昇格を目標に1年間、頑張ってきたこと、起きてきたことにも感謝している」と静かに語った。

 2022年に来日して今治に加入し、過去2年間はリーグ戦でハットトリックを達成していたが、今季は未達成だった。「2年連続で達成していたので、今年もハットトリックをしなければいけないと話していた」と明かし、「この試合で達成して、自分たちの目標も達成できて本当にうれしい」と喜んだ。

 7分のPKは自身のパスからMF加藤潤也がエリア内で倒されて獲得したもので、70分にもエリア内でパスを出して加藤のチーム3点目をアシストするなど、周囲を生かすプレーも。1-0で折り返した前半を「チームとしては良い流れではなかった」と振り返った服部年宏監督は、「後半からもう一度ギアを上げようと言っていましたが、いま一つ流れをつかめない中で、ヴィニの一発が入って、かなり選手は楽になったのかな」とエースの活躍を称えた。

 一昨季はリーグ9得点、昨季は8得点だったが、この日の3得点で今季は18得点に伸ばし、リーグ得点ランクで首位に立った。J3を席巻している今治のエースは、残り2試合でのJ3得点王獲得に向けて「このチームのために全力を注いできた。自分の目標達成も近づいているので、引き続き頑張っていきたい」と力強く言った。

取材・写真◎石倉利英


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