ガイナーレ鳥取MF曽我大地が、Jリーグ初ゴールを決めてホーム3連勝に貢献した。9月7日の明治安田J3リーグ第27節・アスルクラロ沼津戦で立ち上がりに先制点。アカデミー出身、一度は契約満了でクラブを離れた男が、6年ぶりに復帰した古巣で結果を残した。

上写真=立ち上がりにJリーグ初ゴールとなる先制点を決めた曽我。フル出場で勝利に貢献した(写真◎石倉利英)

■2024年9月7日 J3リーグ第27節(@Axis:観衆2,113人)
鳥取 3-1 沼津
 得点:(鳥)曽我大地、普光院誠、松木駿之介
    (沼)鈴木拳士郎

「練習どおり打てた」

 8分の先制点が鳥取のホーム3連勝への号砲となった。FW松木駿之介のセンタリングが沼津の選手に当たってエリア内にこぼれると、曽我が右足で右下スミへ。「このあたりに転がってくるかなと予測していて、そこに走り込んだら、本当にちょうどいいところに転がってきた」と振り返るプレーから、「練習で、ああいうボールからミドルシュートを打ったりするので、練習どおり打てた」という一撃だった。

 これがJリーグ初ゴール。決めた直後に相手選手ともつれて転倒し、そこにチームメイトが駆け寄ってきて、もみくちゃにされた。「ゴールを取り慣れていないので、あまり喜び方が分からなくて」と笑いつつ、「チームメイトがすぐに駆け寄ってきてくれたので、とてもうれしかった」と感謝した。

 鳥取U-18在籍中の高校3年生だった2015年にJリーグデビュー。翌16年にトップチームに昇格して18年まで在籍したが、無得点のまま同年限りで契約満了となった。関西リーグ1部のFCティアモ枚方、広島県リーグ1部から中国リーグに昇格した福山シティFCでのプレーを経て今季、鳥取に復帰。6年ぶりに帰ってきたJリーグの舞台、しかもホームで記念すべき初ゴールを決めた。

「アカデミー出身の僕が頑張ることで、いまアカデミーで頑張ってくれている選手に良い影響を与えられるのかなと思うと、ホームで決めることができたのは本当に大きい」ときっぱり。鳥取は今季最多タイの3得点で勝利し、「(ファン・サポーターと)勝った瞬間を一緒に喜び合えることが一番なので、それがしっかりできてよかった」と喜んだ。

 鳥取は前々節まで今季初の3連勝を飾った後、前節は敗れていたが、悪い流れを引きずらなかった。さらなる浮上に向けて「試合に出場し続けて、チームのために走って、体を張りたい」と意気込んだ曽我は、「3連勝しましたが、4連勝以上できるようにやっていきたい」と決意を新たにしていた。

取材・写真◎石倉利英


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