上写真=ホームでの次節に向けて練習を重ねる高柳。加入後初黒星からの巻き返しを期している(写真◎石倉利英)
「修正しなければいけない」
8月31日の明治安田J3リーグ第26節でFC琉球とアウェーで対戦した鳥取は、1-3で敗戦。高柳が大宮アルディージャからの期限付き移籍で加入して以降、鳥取は今季初の3連勝と調子を上げていたが、加入後初、5試合ぶりの黒星を喫した。
27分と45+4分にセットプレーから失点し、0-2で前半を終えた一戦を「失点の時間帯や、やられ方が良くなかった」と振り返る。1失点目は自分がマークしていた選手にCKのこぼれ球が渡った際、一瞬マークを外して左足で蹴り込まれており、「相手に食いついてしまった。もっと責任を持って守らなければいけない」と厳しい表情を浮かべた。
鳥取は50分に退場者を出し、さらに苦しい状況となったものの、61分に高柳が加入後初得点を決めて1点差に。ゴールキックからのこぼれ球を敵陣で拾ってドリブル突破、周囲を相手選手に囲まれながらも、エリア外左サイドから左足で逆サイドに蹴り込んだ。
「こぼれてくるかなと予測していて、思っていた場所とは違いましたが、自分のところに転がってきた。囲まれていましたけど、10人の状況だったので足を振るしかなかった」という。可能性をつなぎとめるゴールとなったが、90分に3失点目を奪われて敵地での勝ち点獲得はならなかった。
順位は15位のままで変わらなかったが、JFL降格圏内の19位との勝ち点差は6で、安心できる状況ではない。「内容で良かったところもありましたが、やられている場面もあったので、しっかり修正しなければいけない」と指摘した高柳は、9月7日の次節・ホームでのアスルクラロ沼津戦に向けて「上に食らいつくためには、絶対に連敗はできない。次が本当に大事になるので、勝てるようにしっかりやっていきたい」と力強く語った。
取材・文◎石倉利英