ガイナーレ鳥取FW木下慎之輔が、プロデビュー戦での悔しさをエネルギーに変える。5月19日の明治安田J3リーグ第14節・SC相模原戦で途中出場したものの、シュートゼロに終わり、チームも敗戦。セレッソ大阪からの育成型期限付き移籍で加入した新天地で、チームを浮上に導く活躍を期している。
上写真=鳥取でプロデビューを飾った木下。77分から出場するも無得点に終わった(写真◎石倉利英)
「やっぱり応援は力になる」
4月末にC大阪からの育成型期限付き移籍で加入後、初めて控えメンバーに入った木下は77分から途中出場。0-3とリードされた状況で「点を取ってこいと言われて、入った時点で0-3でしたが、点を決めるという気持ちだけを持っていた」と振り返る。
左サイドでのプレーとなったが、「やったことがあったので、相手のセンターバックと駆け引きしながら、自分の長所を生かせるようにと考えてプレーしていた」という。エリア内で左足シュートを放つ場面もあったが、至近距離で相手にブロックされたため、公式記録ではシュートゼロ。チームも0-3で敗れ、「パスを受ける回数が少なく、シュートを打てなかった。次に生かしていきたい」と厳しい表情を浮かべた。
C大阪U-18から昨季トップチームに昇格したが、負傷離脱が長かったこともあり、今季に至るまでC大阪では公式戦出場の機会がなかった。ホームのAxisバードスタジアムでファン・サポーターの前でデビューを飾り、「やっぱり応援は力になると感じました。ピッチもきれいで言うことない環境なので、あとは結果を出さなければいけない」と決意を新たにしている。
この日の敗戦で鳥取は14位に後退し、浮上には得点力アップが不可欠。弱冠20歳のストライカーは「パスを受けて、そこからの仕掛けやシュートが特徴なので、もっと出していけるようにしたい」と今後に目を向けていた。
取材・写真◎石倉利英