上写真=35分、加藤がヘディングシュートを決めて先制。相模原は今季リーグ戦最多の3得点を奪って敵地で快勝した(写真◎石倉利英)
■2024年5月19日 J3リーグ第14節(@Axis:観衆1,589人)
鳥取 0-3 相模原
得点:(相)加藤大育、牧山晃政、伊藤恵亮
「もっと突き詰めていきたい」
相模原は35分、ロングスローのチャンスを何度かはね返されながらも、拾って左サイドに展開。MF前田泰良がエリア内左サイドのスペースに走り込み、ふわりと浮かせたセンタリングをファーサイドに送った。
ここに待っていたのが、ロングスローからの流れで前線に残っていた加藤。タイミングを合わせて走り込み、鳥取DF温井駿斗の前に入り込んでヘッドで合わせると、ゴール右に決まって先制点となった。
「泰良が良い形でポケットに走り込んで、前の拓夢くん(FW藤沼拓夢)が相手を引き連れてニアサイドに走ってくれました。その空いたスペースに自分が飛び込んでいくイメージで、良いボールが来たので、あとは合わせるだけだった」と振り返る。会心の一撃で均衡を破り、「気持ちいいゴールでした」と笑顔を浮かべた。
第11節でも前半に今季初ゴールとなる先制点を決めたが、後半に追い付かれて1-1で引き分け、そこからチームは3試合連続ドローに終わっていた。この日は後半に2得点を追加し、今季リーグ戦最多の3得点。自らの得点が4試合ぶりの勝利につながり、「複数得点を取るのがチームの課題だったので、3点取れて、なおかつ後ろ(守備陣)が無失点で終えることができたのは、チームにとってすごくプラスだと思う」と納得の表情を浮かべた。
今節を終えて14試合8失点はリーグ最少。「後ろだけでなく、前線の選手などチーム全員が体を張ってゴール前でディフェンスしてくれているのが、無失点につながっていると思う」と手応えを語った加藤は、「引き続き無失点を続けた上で、複数得点を取れることが大事。セットプレーで取ることも、流れの中から取ることも大事。両方で点を取れるチームは強いので、もっとチームで突き詰めていきたい」と今後を見据えていた。
取材・写真◎石倉利英