セレッソ大阪からの育成型期限付き移籍でガイナーレ鳥取に加入したFW木下慎之輔が、4月30日に新天地で初めて練習を行なった。小学生のときからC大阪のアカデミーで育ってきた生え抜きストライカーが、実戦経験を積むべくJ3のクラブへ。持ち味を発揮し、まずはプロ公式戦デビューに向けて燃えている。

上写真=小雨が降る中で鳥取での初練習を行なった木下。J3のクラブで得点力を発揮できるか(写真◎石倉利英)

「得点という形で力になれれば」

 細かい雨が降る中で初練習を終えると、新天地の印象を「優しい雰囲気に包まれている」と語った。プロ2年目の19歳は「最年少ですが、先輩方が優しく話しかけてくれたので、すぐになじめそうだと感じた」という。

 大阪府出身で、小学4年生のときにC大阪エリートクラス西校に加入すると、C大阪西U-15、C大阪U-18と昇格して力を伸ばし、昨季トップチームに昇格した。だが2022年11月に右ヒザ前十字靭帯を断裂する重傷を負っていたため、プロ1年目はリハビリからのスタート。その後に別の負傷もあり、2年目の今季に至るまで公式戦の出場はなかった。

 地元のクラブを離れた決断について「ずっとケガをしていたこともあって、試合勘もなくなってきていると思う。試合に出なければ、という状況だった」と説明した。まずはプロ公式戦デビューに向けて「もちろん自分次第ですが、アピールして試合に出られるようにしたい」と意気込む。

 4月28日の明治安田J3リーグ第11節・FC琉球戦を会場で観戦し、先制されながらも2-1で逆転勝ちした試合を見て「先制点を取られて、そこから逆転するのは簡単なことではないと思う。それができるチームは逆境、ピンチからはい上がる力がある」と分析。その上で「そこに自分の得点という形で力になれれば」と今後を見据えた。

 自らの武器を「ドリブルと、点を取ること」ときっぱり。第11節を終えて8位の鳥取を浮上に導くべく、「1日でも早く試合に出場できるように頑張っていきたい」と闘志を燃やしていた。

取材・写真◎石倉利英


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