ガイナーレ鳥取FW富樫佑太が、貴重な同点ゴールでチームの危機を救った。3月20日の明治安田J3リーグ第5節・カマタマーレ讃岐戦で、0-1で迎えた88分に同点ゴール。今季初めて先発を外れて控えスタートとなったが、途中出場で期待される結果を残し、5試合目での今季初得点で勝ち点1獲得に貢献した。
上写真＝88分、右からのセンタリングが流れてきたところを、冨樫が左足を伸ばして押し込み1-1の同点に（写真◎石倉利英）
■2024年3月20日 J3リーグ第5節（@Axis:観衆934人）
鳥取 1-1 讃岐
得点：（鳥）富樫佑太
（讃）冨永虹七
「このタイミングで1点を取れたのは大きい」
開幕から前節まで4試合続けて先発出場を続けていた富樫は、今季初めて控えからのスタート。0-1で迎えた56分から出場し、「負けている状況で試合に入ったので、まずはゴールを目指そう、相手のゴールの近くでプレーしようという意識を持っていた」という。
ただ「なかなか（相手ゴールに）近づけるシーンがなく、チャンスも限られたものだった」と語るように、終盤までシュートを打てかった。それでも88分、DF田中恵太の右からのセンタリングをMF常安澪が触り、ファーサイドに流れてきたところを左足でプッシュ。「あのポイントにいないとシュートは打てない。あのポイントに入れたのがゴールにつながった」と振り返る同点ゴールを決めた。
なおも鳥取は攻め込み、冨樫もCKからヘッドで狙う場面があったものの、逆転はならず。「もう1点（取ること）しか考えていなかったので、取りたかった」と悔しがったが、5試合目での今季初得点を「シーズンの1点目を決めるのは難しい。意気込んで外したりしてしまうので、このタイミングで1点を取れたのは、自分としては大きい」と前向きに捉えた。
鳥取は前節に今季初勝利を挙げたが、連勝と今季ホーム初勝利はお預け。勝ち点1獲得に貢献しながらも「なかなかシュートチャンスに結びつかないので、チームとして取り組まなければいけない」と課題を挙げたストライカーは、「僕自身も、もっとシュートチャンスを増やして、得点を増やしたい。個人的にもチームとしても、もっとレベルアップしていく必要がある」と今後を見据えていた。
取材・写真◎石倉利英
