上写真=3試合ぶりの出場で勝利に貢献する働きを見せた田中。2カ月連続となるスーパーゴールを決めた(写真◎石倉利英)
■2023年10月1日 J3リーグ第29節(@ヤジン:観衆3,025人)
鳥取 2-1 今治
得点:(鳥)重松健太郎、田中恵太
(今)近藤高虎
「J2昇格に導きたい」
立ち上がりの3分に先制するも27分に追い付かれた鳥取は、その後もピンチがあるなど苦しい時間帯が続いていた。だが61分、敵陣でパスを受けた田中が、右45度のエリア外から右足でミドルシュート。無回転となったボールは、ブレながらわずかに落ちてゴール左上スミに突き刺さった。
味方のDF飯泉涼矢が思わず頭を抱え、ベンチでは増本浩平監督が同様のアクションを見せたスーパーゴールで、決めた本人も試合後に「すごいシュートでしたね。自分で打って思うんですけど」と笑いながら自画自賛。「何本もクロスを上げていたので、GKの意識もそちらにいっているかなと思った」との判断からシュートを選択し、「えげつないのを決めることができた」と喜んだ。
9月9日の第26節ではCKをダイレクトの右足ボレーで決めており、2カ月連続のスーパーゴール。この日はオーバーラップからのセンタリングでFW重松健太郎の先制点もアシストしており、「選手としてスコアを残していかなければいけないと、強く意識している」とのコメントを体現する活躍で勝利に貢献した。
終盤はピンチも多かったが、「最後まではね返して、セカンドボールを拾って、ということを集中して、みんなでやれていた。厳しい時間帯が長かったですが、ハードワークできたのがよかった」という守りで1点を守り切った。8位に浮上して迎える残り9試合に向けて「みんなでしっかり戦って、良い結果を得られるように頑張っていきたい」と決意を新たにした右サイドバックは、「より多く得点に絡み、J2昇格に導きたい」と力強く語った。
取材・写真◎石倉利英