上写真=次節からのホーム2連戦に向けて練習を重ねる田村。右は前節に先制点を決めたFW重松健太郎(写真◎石倉利英)
「ふがいないことが多かった」
アウェーで沼津と対戦した鳥取は62分に先制したものの、75分に失点。1-1で迎えた後半アディショナルタイムの90+2分、敵陣右サイドでMF常安澪にこぼれ球が渡った次の瞬間、田村はエリア内右サイドのスペースに向けてダッシュした。
「出せ! と言っていて、たぶん澪は(スペースが)見えていなかったと思うけど、信じて出してくれた」と振り返る。狭いエリアでパスを右足でコントロールすると、すぐさま右足でシュート。「GKが前に出てきてポジションがずれていたので、目の前が開いていた。ずれていなかったらシュートはGKに当たっていたと思うので、タイミングが良かった」と劇的な勝ち越し点を喜んだ。
加入2年目の今季は開幕から2試合連続ゴールと好スタートを切り、第6節では2得点。しかし第8節から第13節まではメンバー外となり、復帰後の第15節で今季5得点目を決めたものの、その後はゴールから遠ざかっていた。
第27節もメンバー外となっていたが、2試合ぶりに出場した沼津戦で貴重な働き。「ふがいないことが多かったので、ああいう場面で出て結果を残せたのはよかった」と久しぶりの活躍について語った。
10月1日の第29節では、ホームでFC今治と対戦する。3位の今治との勝ち点差は4、J2昇格圏内の2位との勝ち点差は5で、勝ち点3が欲しい一戦だが、田村は「相手を気にし過ぎると、あまり良くない」と強調。「自分たちが、どうアグレッシブに戦えるかがカギになってくると思う」と指摘していた。
取材・写真◎石倉利英