ガイナーレ鳥取FW吉井佑将が、わずか3週間前まで在籍していた古巣との対戦で新天地デビューを果たした。9月9日の明治安田生命J3リーグ第26節・Y.S.C.C.横浜戦で交代出場。いきなり初得点とはいかなかったものの、残りのシーズンで浮上を目指すチームに勢いをもたらすべく燃えている。

上写真=後半開始からの交代出場で鳥取デビューを果たした吉井。直前まで在籍していた古巣との対戦だった(写真◎石倉利英)

「次の試合では点を取って貢献したい」

 今季開幕からYS横浜でプレーしていた吉井だが、8月25日にクラブと本人の双方合意による契約解除が発表され、9月7日に鳥取加入が発表された。その2日後、直前まで在籍していたYS横浜との試合で控えメンバーに入り、後半開始から交代出場。ピッチに入ると、相手の選手とタッチをかわして再会を喜んだ。

 元チームメイトからは「『早くない?』と言われました」という。「3週間前まで一緒にサッカーをしていたのに、敵としてピッチ上で会うことになるとは。良い時間でした」と語る新天地デビューだった。

 1-0とリードした状況で、すぐさまシュートを放つなど積極的にゴールを狙った。57分にはMF小澤秀充のパスをエリア内中央から狙う決定機を迎えたものの、福山シティFC時代もチームメイトだったGK児玉潤に防がれ、いきなりの初得点はならなかった。

 鳥取はその後に追加点を奪って2-0で勝利。「気持ちが入っていたので、試合に出て勝利に貢献できたのはポジティブなことでしたが、ゴールを決めて貢献できなかったことが心残り」と振り返った吉井は、「次の試合では点を取って貢献したい気持ちが強くなりました」と今後に目を向けた。

 島根県出身で、大社高-関西大を経て地域リーグやJFLのクラブでプレーしたのち、2022年にカマタマーレ讃岐に加入してJリーグデビュー。前述のとおりYS横浜を経て同じ山陰のJクラブに加入し、今後はまだ決めていないJリーグ初ゴールとチームへの貢献を目指す。

 リーグ戦は残り12試合。「シーズンの途中から入ったので、起爆剤としてチームに良い影響をもたらす役割があると思う」と語り、「ガイナーレが上位にいくために、守備でも攻撃でも勢いをもたらすよう取り組んでいきたい」と決意を新たにしていた。

取材・写真◎石倉利英


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