テゲバジャーロ宮崎FW永田一真が悔しい敗戦を経て、より大きな成長を誓った。ガイナーレ鳥取と対戦した8月19日の明治安田生命J3リーグ第23節で先発したものの、見せ場を作れず後半途中で交代。主力としての自覚を胸に、勝利へのこだわりを貫くことを再確認している。

上写真=鳥取戦で先発出場した永田。シュートゼロに終わり、チームも敗れた(写真◎石倉利英)

■2023年8月19日 J3リーグ第23節(@Axis:観衆2,205人)
鳥取 2-0 宮崎
 得点:(鳥)重松健太郎2

「負けた後の試合は、すごく大切」

 前節まで2連勝と調子を上げて鳥取に乗り込んだ宮崎だったが、開始5分に失点する苦しいスタート。永田は左サイドハーフで先発出場したものの、攻撃で良い形を作れず、「試合の入りで先制されてから、自分たちの関係性が悪くなり、個人個人がやってほしいことを要求して、受け入れることがなかったです。戦術というよりは人のかかわりのところで、あまりうまくいっておらず、意思統一ができていなかった」と振り返った。

 それでも何度か相手ゴールに迫り、後半は右サイドにポジションを移して打開を図ったが、シュートを打てないまま64分で途中交代。68分に追加点を奪われた宮崎は0-2で敗れ、永田も「自分の良さを出すことができなかった試合でしたし、課題もたくさん見つかりました。うまくいかないときこそ、自分が打開できればチームに良い勢いをもたらすことができるし、チームの助けになる。それができなかったので、もっと頭を使ってプレーすることや、連係を考えて、自分が主導権を持って動けたら」と反省点を口にした。

 岡山県出身で、岡山学芸館高3年時にはキャプテンとして同校2回目の高校選手権出場に貢献した。福岡大に進んで力を伸ばして今季、宮崎に加入。松田浩監督の信頼を勝ち取って開幕戦から先発出場し、今季ほとんどの試合で先発出場するなど、プロ1年目から主力として活躍している。

 それゆえに、もっとチームに貢献しなければいけないという自覚も強まっている。「大学でも、高校でも同じでしたが、プロの世界は勝利にもっと貪欲にならなければいけない」と再確認し、「自分ができることを明確にして、できないことは練習から改善して、できることを試合で最大限に発揮できるようにしていきたい」と意気込む。

 この日の敗戦で宮崎は8位から暫定10位に後退。「負けた後の試合は、すごく大切だと思っています。ずるずる連敗してしまったら、元も子もない」と語った永田は、「自分はやれることを練習からやっていって、チームもこの試合で出た課題を改善して、次の試合に臨みたい」と巻き返しへの強い意欲を口にした。

取材・写真◎石倉利英


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