8月19日の明治安田生命J3リーグ第23節で、ガイナーレ鳥取とテゲバジャーロ宮崎が対戦した。立ち上がりの5分に先制した鳥取に対し、宮崎も反撃するが得点を奪えず。後半開始直後に雷による約30分間の中断があったが、その後も主導権を渡さなかった鳥取が、追加点を奪って2-0で勝ち、ホーム連勝を飾った。

上写真=鳥取がホームで連勝。前々節の今季ホーム初勝利に続いて勝ち点3を獲得した(写真◎石倉利英)

■2023年8月19日 J3リーグ第23節(@Axis:観衆2,205人)
鳥取 2-0 宮崎
 得点:(鳥)重松健太郎2

「よく最後までハードワークしてくれた」

 この日も鳥取地方は厳しい暑さが続き、公式記録の気温は29・1度ながら、湿度は84パーセント。ほとんど風もないピッチ上は非常に蒸し暑く、選手たちにとっては厳しいコンディション下での一戦となった。

 試合は立ち上がりの5分に動く。鳥取はMF富樫がゴール前に浮き球のパスを送り、待っていたMF牛之濵が倒れながらも右足で落とすと、FW重松が右足を振り抜き、ゴール右上スミに突き刺してネットを揺らした。

 いきなり出鼻をくじかれた宮崎は13分、鳥取GK糸原のパスミスを奪ったMF石津がドリブルから右足で狙うも、糸原にセーブされて決められず。35分にはFW南野がスペースに抜け出してドリブルでゴール前まで運んだが、マッチアップした鳥取DF飯泉を振り切れず、最後の左足シュートもブロックされて得点を奪えない。

 鳥取は1-0とリードして迎えた後半開始直後、右からのセンタリングのこぼれ球をMF普光院が狙ったが、宮崎GK青木にセーブされた。この直後、スタジアム周辺で雷が光ったために辛島宗烈主審が試合を止め、約30分間の中断。鳥取にとっては勢いが削がれかねない状況だったが、再開後も多くのチャンスを作って押し気味に進める。

 なかなか追加点が奪えなかったが、68分に待望の2点目を奪う。普光院の右CKを飯泉がヘッド、宮崎GK青木が何とか防いだもののキャッチはできず、こぼれたところを重松が右足で押し込んでリードを広げた。

 その後は宮崎も敵陣までゴールを運ぶ回数を増やしたが、鳥取は選手交代を交えて守備の強度を落とさず、そのまま完封勝利。今季ホーム初勝利を挙げた前々節に続くホーム2連勝を飾り、増本浩平監督も「よく最後までハードワークしてくれて、連敗しなかったこと、ホームで続けて勝てたことが、すごくよかった」と選手たちの奮闘を称えた。

取材・写真◎石倉利英

▼出場メンバー
・鳥取:GK糸原紘史郎、DF田中恵太(90+4分:鈴木順也)、増谷幸祐、飯泉涼矢、文仁柱、MF世瀬啓人、長谷川アーリアジャスール(80分:東條敦輝)、牛之濵拓、普光院誠(90+4分:丸山壮大)、富樫佑太(73分:小澤秀充)、FW重松健太郎(80分:大久保優)

・宮崎:GK青木心、DF青山生、DF井原伸太郎、代健司、北村椋太、MF下澤悠太(83分:田中純平)、江口稜馬、山崎亮平(72分:東出壮太)、石津大介(64分:髙橋一輝)、永田一真(64分:北村知也)FW南野遥海(72分:青戸翔)


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