FC大阪DF坂本修佑が、7月1日の明治安田生命J3リーグ第16節・ガイナーレ鳥取戦で今季初のスタメン出場を果たした。チームは久しぶりの複数失点を喫し、DFとしては悔しい結果となったが、試合終了間際に同点ゴールをアシストし、勝ち点1を得たことを前向きに捉えている。

上写真=2019年以来、J3では4年ぶりの先発出場となった坂本は、56分に同点ゴールを決められて悔しそうな表情。この後にFC大阪は逆転を許したが、土壇場で追い付いた(写真◎石倉利英)

■2023年7月1日 J3リーグ第16節(@Axis:観衆1,432人)
鳥取 2-2 FC大阪
 得点:(鳥)牛之濵拓、田村亮介
    (大)古川大悟、木匠貴大

「10位以内も達成できる」

 第12節で初めてメンバー入りし、そこから4試合連続で途中出場していた坂本は、今季初めて先発で出場。チームはその4試合がすべて無失点、3勝1分けと調子を上げていたが、この日は3月の第4節以来となる複数失点で2-2の引き分けに終わり、「6月を無失点の負けなしで来ていたので、まずは勝つことを目指していました。それがかなわなくて悔しい」と厳しい表情で振り返った。

 52分に先制したものの、56分にCKからヘディングで競り負け、同点ゴールを決められた。「ゴールを決めた後は、どんな試合でも集中しなければダメですが、(先制してから)早い時間帯で追い付かれてしまった」と悔やみ、「少しふわっとしてしまった。前半に手応えがあったぶん、後半より引き締めなければダメだと感じた」という。

 FC大阪は87分にも失点して逆転されたが、そこから粘りを発揮した。パワープレーを何度もはね返されて迎えた後半アディショナルタイムの90+5分、FKからのロングボールに坂本がヘディングで競り勝った浮き球を、MF木匠貴大がジャンピングボレーで決めて同点ゴール。土壇場で勝ち点1をもぎ取る貴重な一発をアシストし、「逆転されて気落ちしてしまいがちですが、最後まであきらめず、みんながゴールを目指した結果だと思います。最後は引き分けでよかった」と評価した。

 2018年から2020年途中までアスルクラロ沼津でプレーして以来3年ぶり、チームは今季が昇格1年目のJ3で、この日の試合を終えた時点で10位。今後のポイントを「センターバックなので、まずは無失点で試合を進めていくこと」としたキャプテンは、「その中でチームとしての規律があるので、そのベースを保ちながら、チーム全員がハードワークして勝ち点を積み上げることができれば、(シーズン)10位以内も達成できると思う」と今後の戦いを見据えていた。

取材・写真◎石倉利英


This article is a sponsored article by
''.