ガイナーレ鳥取の金鍾成監督の解任が発表された。2021年シーズン開幕後に就任して3年目を迎えていた今季、開幕アウェー2連勝の好スタートを切ったものの、徐々に失速。6月17日の明治安田生命J3リーグ第14節で敗れ、残留争いの危機を迎えたところでクラブが決断する形となった。
上写真=6月17日の試合後会見でコメントする金鍾成監督。最下位相手にホームで敗れ、今季ホーム未勝利が続いていた(写真◎石倉利英)
20チーム中18位に後退
金鍾成監督は2021年シーズン開幕後の5月、当時の髙木理己監督の解任を受けて就任。16年から3年間指揮を執ったFC琉球を、18年にJ2昇格に導いた手腕に期待が集まったものの、1年目は15チーム中12位、2年目の昨季も18チーム中12位に終わり、昇格争いに絡むことができなかった。
開幕前に「目標はJ2昇格以外にない」と語って臨んだ今季は、開幕からのアウェー2連戦で連勝する好スタートを切った。しかし、第3節からの6試合は4分け2敗と勝ち点を伸ばせず。第9節で久しぶりの勝利をつかんだが、第10節からの4試合は2分け2敗と再び失速した。
さらに6月17日の第14節ではホームで最下位のギラヴァンツ北九州と対戦し、後半アディショナルタイムに失点して0-1で敗れた。今季ホームゲームで3分け4敗と一度も勝てず、20チーム中18位に後退。19位のSC相模原、最下位の北九州との勝ち点差が5となり、J3残留争いの危機が現実味を帯びてきたところでクラブが決断する形となった。
なお、当面は増本浩平ヘッドコーチが暫定監督として指揮を執り、小谷野拓夢強化育成部長がヘッドコーチに就任してサポートする。新体制での初戦は6月24日の第15節・鹿児島ユナイテッドFC戦となる。