JリーグとDAZNが30日、共同会見を開き、新たに11年間の契約を締結したと発表した。期間は2023シーズンから2033シーズンまで、契約金は2395億円。ただ、対象試合にJ3は含まれず、2024シーズンから基本的にはJ1とJ2のみの配信となる。J3は無料放送や地方局での放映も含め、最適な放映方式を検討していくという。

上写真=DAZNによるJ3リーグの配信は2023シーズン限りで終了することになった(写真◎J.LEAGUE)

J3は無料放映も含めて最適な放映形式を検討

 今回の共同会見にはJリーグの野々村芳和チェアマン、DAZNグループのシャイ・セゲブCEO、DAZNジャパンの山田学エグゼクティブバイスプレジデントが出席。JリーグとDAZNの間で契約を2033年まで延長することで合意したと発表した。

 これまで2017シーズンから2028シーズンまでの契約を結んでいたが(2020年更新)、2023シーズンから2033シーズンまで11年間の長期契約を新たに締結した。契約金は約2,395億円(レベニューシェア含む)。ただ、対象大会は明治安田生命J1・J2リーグおよびJ1昇格プレーオフであり、J3リーグは対象から外れることになった。今季いっぱいは、現状の形式で配信される。

 今回の経緯について野々村チェアマンは「DAZNさんとJリーグの中でWIN・WINの関係を築きたい。日本と海外の視聴環境の違いを踏まえ、Jリーグをより成長させるために設置ポイントを増やすことを考えており、ローカル局も含め地上波放送を増やすことを検討している」と説明。契約条件を改めて、地上波で中継しやすい環境を整えたという。

 一方で気になるのはJ3の試合中継が今後どうなるか、ということだが、試合放映については「なくなるということではない」と野々村チェアマン。放映形式を含め、引き続き考えていくとした。

 昨年から続けてきた両者の話し合いの中で、Jリーグの露出を増やすことが、DAZNの加入者増にもつながるとの考えで一致したと、野々村チェアマンは強調した。今後は新契約を踏まえて、Jリーグの露出拡大を目指すことになる。


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