上写真=在籍4年目のシーズン開幕に向けて準備を進める大久保(写真◎石倉利英)
すでに練習試合でもプレー
東山高(京都)、関西大を経て2020年に鳥取に加入した大久保はプロ3年目の昨季、好スタートを切っていた。明治安田生命J3リーグで第2節から3試合連続でゴールを決めるなど、第11節終了時点で10試合に出場してチーム最多の4得点。第12節では5得点目を決めるなど、衰えない勢いを感じさせていた。
だが、その5得点目の直後に負傷交代を余儀なくされてしまう。左ヒザ前十字靭帯損傷、復帰見込みは手術後8カ月と診断された。大学3年の終わりにも左ヒザ前十字靭帯を断裂しており、二度目の大ケガ。その後はチームを離れ、リハビリに専念していた。
昨年11月に鳥取に戻ってからもリハビリを進め、今季の練習開始から徐々にコンディションを上げてきた。少しずつ対人プレーのメニューにも参加するようになり、2月7日から宮崎県綾町で行なわれたキャンプで練習試合に出場して実戦復帰。出場時間も伸びてきており、「もう、いけそうな感じ」と確かな手応えをつかんでいる。
「ケガをした後は自分にできることをやってきた。昨年以上のパフォーマンスを出せると思っている」と自信をのぞかせる。鳥取は昨季、第10節まで1勝1分け8敗と大きく出遅れ、J2昇格争いに絡めないまま18チーム中12位でシーズンを終えた。その反省も踏まえて「最初からエンジン全開でいきたい」と語り、ゴールでチームに貢献するつもりだ。
2021年途中に就任した金鍾成監督の下でのプレーも3年目となり、「監督がやりたいことは分かっている」と語る。昨季を上回るゴールラッシュに向けて「自分は得点を求められている。しっかり結果を残したい」と言葉に力を込めていた。
取材・写真◎石倉利英