ガイナーレ鳥取GK高麗稜太(こうま・りょうた)が、プロのレベルを実感しながらプレシーズンを過ごしている。拓殖大から加入1年目のルーキーは、チャンスがめぐってきたときだけでなく、長きにわたって活躍できる選手になるべく努力を重ねる日々だ。

上写真=プロ1年目のシーズン開幕に向けて練習を重ねる高麗(写真◎石倉利英)

「まずは慣れること」

 2000年7月26日生まれ、東京都出身の高麗は、FC GALLO、三鷹FAジュニアユース、西武台高を経て拓殖大に進学。練習に参加した際のプレーぶりなどが評価され、昨年12月に鳥取への加入が発表された。

 3月4日の明治安田生命J3リーグ開幕に向けて練習を重ねる過程で「何もかも新しい基準で、大学のトップレベルでずっと試合に出場し続けていても、通用しない部分がたくさんある」と語る。特に違いを感じるのは「シュートの振りの速さ、一つのミスが命取りになるパスの精度、細かいところのスピード感」など。「大学では結構やれていたと思うのですが、それでも通用しないんだと感じる。まずは、そこに適応することが大事」との意識で取り組んでいる。

 今季の鳥取のGKは、大卒加入で在籍5年目の糸原紘史郎と、ベガルタ仙台から完全移籍で加入した24歳の井岡海都との3人体制。ポジション争いに挑むルーキーは「まずは慣れること。いまは土台づくりに重きを置いてトレーニングしている」と語り、鳥取の地で「サッカーと体づくりに専念している」という日々を送る。

 そこには「パッと試合に出たときに活躍できる選手ではなく、継続して活躍できる選手になっていきたい」との思いが。未来を見据えながら、プロ選手の一人としてライバルと切磋琢磨している

取材・写真◎石倉利英


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