ガイナーレ鳥取FW澤上竜二が、加入後初の複数得点で勝利に貢献した。9月24日の明治安田生命J3リーグ第26節・鹿児島ユナイテッドFC戦で前半に2得点。前節の反省を生かす積極性が実り、6試合ぶりの得点で上位相手の大勝に貢献した。

上写真=前半の2得点でチームを勢いに乗せた澤上(写真◎石倉利英)

■2022年9月24日 J3リーグ第26節(@Axis:観衆:3,017人)
鳥取 6-0 鹿児島
得点者=(鳥)澤上竜二2、石井光輝、田村亮介、田口裕也、石川大地

今季最多の6得点

 先制点は12分。FW田口裕也がシュートを放ち、相手GKがはじいたこぼれ球が再び田口の元に転がった。「裕也がシュートを打つと思った」というシーンだったが、田口からのパスが澤上へ。右足で止めて素早く左足を振り抜き、「あまりスペースがなかったので、早めに打てば入るかなと思った」と振り返るシュートがゴール右に決まった。

 さらに21分、今度は右からのセンタリングがはね返されたこぼれ球を、FW石川大地が右足ボレーで合わせたシュートが、ファーサイドにいた澤上の元へ。「結構コースが空いていて、来るかなと思っていた」という準備が奏功し、反応良く右足ボレーで合わせて2点目を蹴り込んだ。

 前節終了時点で2位、J2昇格を争う鹿児島を相手に、立ち上がりから攻めの姿勢を貫いた。1-2で敗れた前節の松本山雅FC戦で「あまり勢いを出せなかった」と反省点を挙げた澤上は、「この1週間、チームでやり直してきたことが出せた」と語る積極性を前線で体現。今季開幕後にセレッソ大阪から期限付き移籍で加入して以来、初めてとなる複数得点でチームを勢いに乗せ、今季最多の6得点での大勝に貢献した。

 これで鳥取は今季の8勝がすべて完封勝利で、いずれも複数得点を挙げているが、逆に言えば1点差の競り合いを制した試合はない。澤上も「大量得点で勝つ試合が多い。勢いに乗れば勝てるけど、際どい戦いになったときに勝ち切れない」と指摘し、「その点は、まだまだやっていく必要がある」と今後に目を向けていた。

現地取材・写真◎石倉利英


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