上写真=キャプテンマークを巻いて奮闘するも実らなかった菅井(写真◎石倉利英)
■2022年9月11日 J3リーグ第24節(@Axis:観衆1,357人)
鳥取 3-0 沼津
得点者=(鳥)髙尾流星、田村亮介、石川大地
監督交代後も未勝利が続く
立ち上がりから押し込まれた沼津は開始4分に先制され、25分にも失点。中盤の一角でフル出場した菅井は「早い段階で失点してしまい、前節できていた良い守備から良い攻撃という形が、なかなかできなかった」と振り返り、「前半を0-2で折り返してしまうと、難しいゲームになってしまう」と語った。
「自分たちでプレスに行くラインの設定と、相手の立ち位置によって自分たちのやり方や狙いを意図する守備ができなかった」とディフェンスの問題点を指摘した一方、攻撃もチャンスを作れなかった。前半終了間際にFKのこぼれ球をDF濱託巳が右足で狙い、大きく上に外れたのがチーム初シュート。反撃が期待された後半はシュートゼロ、90分間で1本に終わり、「ボールを横には動かせているが、そこからの前への侵入が、なかなかできなかった。背後に抜ける動きや、ゴールに向かう迫力が足りなかった」と反省点を挙げた。
第16節終了時点では7勝2分け7敗の10位だったものの、その後は黒星が続いた。4連敗となった第21節終了後に今井雅隆監督が解任され、現在は望月一仁強化部長が暫定的に監督を兼務している。第22節は引き分けたが、その後に再び連敗。7試合で1分け6敗の未勝利、この日の敗戦で鳥取と入れ替わって14位に後退する苦況が続く中で、菅井は「なかなか勝てない状況を打開してチームが前に進むためには、大きなパワーが必要。一つ勝てば気持ちの面でもプレーの面でも、より前向きになれると思う。トライしつつ、前を向いて頑張っていきたい」と気持ちを奮い立たせている。
「まずはキャプテンとして、チームをしっかり引っ張っていきたいと思っている。チームが勝つために最善を尽くしたい」と力強く語った菅井は、「それをしっかりやりつつ、自分の持ち味である球際、ひたむきさ、走ること、それを前面に出す」ともコメント。さらに「なおかつゴールに向かっていくプレー、自分でしっかりシュートまで持っていくという強い気持ちを持って、トライしていきたい」と続け、久しぶりの勝利への決意を新たにしていた。
現地取材・写真◎石倉利英