カターレ富山MF安藤由翔が、古巣のガイナーレ鳥取との一戦にフル出場した。苦戦を強いられながらも奮闘したが、試合終了間際に決めたかと思われた意地のゴールもオフサイドの判定。それでも今後のJ2昇格争いに向けて、懸命に気持ちを切り替えている。

上写真=古巣の鳥取戦にフル出場した安藤(写真◎石倉利英)

■2022年8月27日 J3リーグ第22節(@Axis:観衆2,062人)
鳥取 3-0 富山
得点者=(鳥)妹尾直哉、新井泰貴、石川大地

「切り替えてやっていきたい」

 富山は立ち上がりから鳥取に主導権を握られ、10分に先制された後も攻守両面で苦戦。安藤は要因について「相手の出して・動いての繰り返しの多さと、(富山の)フォワード2枚の後ろのスペースを使われたので、ボランチやシャドーが、どうスペースを埋めにいくかを考えながらやるべきだった」と振り返った。

 後半、53分に2失点目を喫した後は押し気味に進めたものの、鳥取の堅陣を破れなかった。「ゴール前の崩しで、もう少し左右への揺さぶりを入れてもよかった」と反省点を挙げ、「(大野)耀平がターゲットになるので、そこを狙っていくという共通理解はあった。プラスアルファで左右への揺さぶりを入れていければ、相手のディフェンスも守りにくかったと思う」と続けた。

 0-3で敗色濃厚となった試合終了間際、右からのセンタリングに合わせて左足を振り抜き、鮮やかに右スミに突き刺した。意地のゴールかと思われたがオフサイドと判定され、直後に試合終了。富山は前々節に続いてアウェーで完封負けを喫し、2試合ぶりの黒星となった。

 最後のシーンは「せめて1点でも。応援に来てくれている方や、DAZNで応援してくれている方がたくさんいるので、あきらめていない姿、最後まで戦う姿勢だけは見せたかった」との思いだったという。それも実らず、「不甲斐ないですけど、切り替えてやっていきたい」と懸命に前を向いた。

 京都産業大4年時の2013年に鳥取への加入が発表され、同年に特別指定選手としてJリーグデビュー。15年までプレーした古巣との対戦で苦杯を喫し、J2昇格争いの正念場を迎えている。昨季から富山でプレーし、4位に終わって昇格を逃した悔しさを知る安藤は「内容が良くない試合が続いたりもしていますが、結局は勝てばJ2に近づくので、負けなければいい。勝ち続けることを目標に頑張っていきたい」と今後を見据えていた。

現地取材・写真◎石倉利英


This article is a sponsored article by
''.