ガイナーレ鳥取MF文仁柱が、本来とは違うポジションでプロ初のフル出場を果たした。前節から左サイドバックで先発しており、今節は終盤に足がつったものの、ダメ押し点に導く気迫のプレーを見せ、2試合連続のアシストで勝利に貢献した。

上写真=2試合連続の先発出場となった文仁柱(写真◎石倉利英)

■2022年8月27日 J3リーグ第22節(@Axis:観衆2,062人)
鳥取 3-0 富山
得点者=(鳥)妹尾直哉、新井泰貴、石川大地

頭でつないで3点目をアシスト

 朝鮮大から今季加入したルーキーの文仁柱は、8月21日の明治安田生命J3リーグ第21節・テゲバジャーロ宮崎戦でリーグ戦初の先発出場。本来のボランチではなく、左サイドバックでのプレーだったが、50分に中央へのクロスでMF妹尾直哉の先制点をアシストするなど奮闘し、2-0の勝利に貢献した。

 27日の第22節・カターレ富山戦も左サイドバックでの先発出場となったが、「試合が始まる前は『自分のところで(相手の守備が)ハマったらどうしよう』といった不安があった」という。だがDF石井光輝など周囲のサポートを受け、「自分は大卒1年目だし、一所懸命やるだけ」との思いで相手に立ち向かった。

 10分にはMF妹尾直哉がボールを持った際に左サイドを走り抜けて相手の注意を引きつけ、ミドルシュートでの先制点につなげた。2-0で迎えた試合終盤に足がつり、すでに交代枠も使い切っていたため前線に残ってプレーしたが、90+1分に味方のクリアを追い、ルーズボールの競り合いに頭から飛び込んでFW石川大地にパス。石川がダメ押しの3点目を決め、2試合連続のアシストとなった。

 プロ初のフル出場を果たしたが、足がつったために「まだ90分間走れる体力がない。最後まで走り切れる走力を身につけるために、今後また頑張っていきます」と反省点を口に。それでも「最後に頭を出したのは、本能で体が動いた感じ」と振り返るアシストで勝利に貢献し、金鍾成監督も「あの球際で頭から入り込める。チームにとってすごく大事なワンプレーだった」と評価した。

 鳥取は今季2度目の連勝を飾り、9月3日の次節・SC相模原戦で今季初の3連勝を目指す。文仁柱は「今日は前半にもっと得点できたと思うので、さらにクオリティーを上げることが必要。守備は今日以上に最後まで全員がハードワークして、無失点で終われるように頑張っていきたい」と決意を新たにしていた。

現地取材・写真◎石倉利英


This article is a sponsored article by
''.