Jリーグの野々村芳和チェアマンが、7月16日に行なわれた明治安田生命J3リーグ第17節・ガイナーレ鳥取-AC長野パルセイロ戦を現地観戦。1点を争う接戦となった試合展開や光った選手、長野の応援スタイルへの印象などを語った。

上写真=鳥取市のAxisバードスタジアムを訪れた野々村チェアマンが、試合前にピッチ脇で写真撮影(写真◎石倉利英)

前日から鳥取県を訪問

 野々村氏は今年3月に第6代のJリーグチェアマンに就任した後、J1からJ3まで全58クラブの視察を行なっている。今回は7月16日の鳥取-長野戦を現地観戦するために来訪し、前日から鳥取県の平井伸治知事や地元メディアなどを表敬訪問したのち、試合会場である鳥取市のAxisバードスタジアムを訪れた。

 野々村チェアマンが同スタジアムを訪れるのは、コンサドーレ札幌の代表取締役社長を務めていたとき以来(当時は札幌、鳥取ともJ2)だという。試合は開始2分、長野のFW山本大貴が先制点を決め、そのまま1-0で勝利。7月15日が33歳の誕生日で、FKから直接ゴールを狙ってGKのファンブルを誘い、決勝点を導いた長野MF宮阪政樹を「全然やれているし、一番落ち着いていた」と評し、「長野の方がビルドアップの面で、少し落ち着いていた」と振り返った。
 
 雨や雷が心配された不安定な天候も影響してか、観客数は931人と4ケタに届かなかったが、スタンドでは多くのファン・サポーターがポンチョやカッパを着て戦いを見守った。長野側のゴール裏スタンドにも約50人のファン・サポーターが詰めかけ、太鼓やシンバルでリズムを奏でてチームを鼓舞。野々村チェアマンも「あの長野の太鼓とシンバルの音が好きなんですよね」と印象を語った。

「地域によって、いろいろ状況は違う。鳥取のメディア環境や、パートナーや行政との関わり方など、いろいろ知ることができた」と収穫を説明した野々村氏。Jリーグの選手経験者としては初めてのチェアマン就任、さらにクラブの代表取締役社長も務めた豊富な経験で、今後もリーグを力強く引っ張る働きが期待される。

現地取材・写真◎石倉利英


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