上写真=リーグ前半戦最後となる次節に向けて練習に臨む小田垣(写真◎石倉利英)
交代出場も得点に絡めず
7月9日の明治安田生命J3リーグ第16節でギラヴァンツ北九州と対戦した鳥取は、前半に先制されたものの、67分にFW澤上竜二が同点ゴール。小田垣は直後に交代出場し、右サイドハーフに入った。
金鍾成監督からは出場前に「どんどんサイドから仕掛けていっていいぞ、と言われた」という。ただ、ドリブル突破や周囲とのパス交換でゴールに迫ろうとするものの、なかなか良い形を作れず。鳥取は85分に失点して1-2で敗れ、小田垣は「もっとチャンスを作れたらよかったのですが、あまりパスを受けることもできず、何もできずに終わってしまった」と悔しそうに振り返った。
後半に入って相手の運動量が落ちていただけに、「前がかりに守備をして、僕のところではめることができれば、もう少しこちらのペースでプレーできたと思う」と指摘。攻撃についても「フォワードにパスが入ったときに近づいたりして、もっと前で絡んでいけたらチャンスになった」と反省点を挙げた。
ガンバ大阪ユースからドイツに渡り、4部や5部のクラブでのプレーを経て、昨季途中に鳥取に加入。今季はなかなか出場機会をつかめず、北九州戦は今季2試合目のベンチ入りからの交代出場で、「数は少なくてもチャンスはあった。結果につなげていければチームのためになる」と今後を見据える。
開幕から低迷が続く鳥取は、第11節からの4試合は2勝2分けと調子が上向いたが、その後に連敗。AC長野パルセイロとホームで対戦する7月16日の第17節は、リーグ前半戦最後の試合で、後半戦の巻き返しにつなげたい一戦だ。「チームがしんどい状況で、僕のところでギアを上げることは練習から意識している」という小田垣は、「そういうところがチーム全体でも足りないと思うので、僕が中心になって、というくらいの気持ちでやっていきたい」と意気込んでいた。
取材・写真◎石倉利英