ガイナーレ鳥取DF石井光輝が、見事なボレーシュートで勝利への得点を決めた。6月19日の明治安田生命J3リーグ第13節・テゲバジャーロ宮崎戦で後半に2点目のゴール。自分でも驚いたという一撃は、Jリーグで初めて利き足の右足で決めた得点となった。

上写真=宮崎を突き放す2点目を決めた石井(中央)は、ベンチの控えメンバーと抱き合って喜んだ(写真◎石倉利英)

■2022年6月19日 J3リーグ第13節(@チュスタ:観衆1,648人)
鳥取 2-0 宮崎
得点者=(鳥)澤上竜二、石井光輝

前節から左サイドバックでプレー

 前半に先制した鳥取は、後半立ち上がりに相手の反則で取り消されたものの、一度はゴールを割られるシーンがあるなど、宮崎と競り合いを続けていた。だが51分のCKのチャンスで、MF世瀬啓人の低くて速いキックを、石井が右足ハーフボレーでシュート。ニアサイドを突いた強烈な弾道のボールが宮崎GK植田峻佑の手をはじいて決まり、2-0とリードを広げた。

 シュートを打つ前のポジション争いで駆け引きがあったという。セットプレーでターゲットの一人になるFW澤上竜二と話し合い、相手のマークを振り切ったことで「うまく自分が抜け出せた」ところにボールが来た。それでも近くには両チームの選手が数多くいただけに、密集を抜けるようにしてゴールの枠を捉えたスーパーボレーに「自分でもびっくりしました」と笑顔を見せた。

 2020年10月のJ3第23節・藤枝MYFC戦以来、約1年8カ月ぶりのゴール。Jリーグ通算4得点目だが、右利きにもかかわらず、過去の3得点はすべて左足で決めてきただけに、「ついに右足で決めましたよ!」と喜んだ。

 前節にセンターバックから左サイドバックに移ったが、2017年のプロ入り当初は左サイドバックでプレーしており、戸惑いはない。「守備はセンターバックのときと変わらず、しっかり、粘り強くやることを意識している。センターバックと違って攻撃に参加するシーンもあるので、ボールを引き出してリズムやテンポを作れれば、もっと自分たちの時間が多くなる」と考えており、「練習から意識してやっていきたい」とさらなる成長を見据える。

 今季初の連勝、3試合連続無失点で順位を上げたとはいえ、依然として18チーム中16位と下位であることは変わらない。「練習から厳しいことをやらなければ、自分たちは勝てないことが分かっている」と語ったキャプテンは、「練習からチャレンジして、厳しいことに取り組んでいるから結果がついてきている。自分たちの良さにするために、もっと厳しく取り組んでいきたい」と表情を引き締めていた。

現地取材・写真◎石倉利英


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