上写真=加入後初ゴールについて試合後の会見でコメントする進(写真◎石倉利英)
■2022年5月25日 J3リーグ第8節(@Axis:観衆646人)
鳥取 1-2 愛媛
得点者:(鳥)大久保優
(愛)小原基樹、進昂平
「勝ち点3を増やしていけるように」
5月5日の開催予定が中止・延期となり、代替開催で25日に行なわれた明治安田生命J3リーグ第8節。アウェーで鳥取と対戦した愛媛は1-0で折り返した後半、63分に2点目を奪った。DF忽那喬司が右からセンタリングを送ると、ニアサイドに飛び込んだMF近藤貴司がヘッド。中央に流れたところに進が走り込んでおり、素早く反応して左足で合わせた。
ザスパクサツ群馬から期限付き移籍している今季、これが加入後初ゴール。看板を飛び越えてゴール裏のファン・サポーターの近くまで駆け寄り、何度も雄叫びを上げた。愛媛は78分に1点を返されながらも、何とか逃げ切っただけに貴重な追加点となり、「うれしかったです。サポーターの皆さんもフォワードのゴールが見たかったと思うので、見せることができてよかった」と喜んだ。
伏線はハーフタイムにあった。「前半が終わった後に(石丸清隆)監督から『もっと自分からゴール前で呼び込んで動き出せば、簡単に(相手のマークは)外れるし、もっとシュートチャンスは作れる』という話をされて、自分でも前半は、そう感じていた」と振り返る。シュート直前の鋭いダッシュは「動き出しを1本1本サボらず、相手より優位に立つことを意識した」という狙いを体現したもので、「(忽那)喬司が良いボールを上げて、(近藤)貴司くんがニアで頑張って、そらしてくれたので、決めるだけだった。入ってよかったです」と仲間に感謝した。
開幕当初はベンチ外が続き、初出場は第7節の交代出場。中止・延期となった第8節を挟んで第9節で初先発を果たしたが、2試合無得点に終わっていた。出場3試合目での初得点となったものの、「チャンスは他にもあったので、決めなければいけない。一本一本のチャンスを決め切ることが勝利につながるので、もっとこだわってやっていきたい」と語り、必ずしも満足はしていない。
1年でのJ2復帰を目指した今季、思わぬ開幕3連敗で出遅れたが、第4節から2連勝。そこから3試合連続の引き分けで勝ち点を伸ばせなかったが、4試合ぶりの勝利をつかんだ。「自分たちはJ3優勝・J2昇格を目指しているので、引き分けではダメ」と強調した進は、「勝ち点3をもっと増やしていけるように毎試合、勝利にこだわってやっていきたい」と、さらなる勝利への貢献を誓っていた。
現地取材・写真◎石倉利英