4月10日の明治安田生命J3リーグ第5節で、ガイナーレ鳥取MF田村亮介が加入後初出場。今季初勝利を挙げた試合後はスタンドの観客とともに雰囲気を盛り上げ、今後もプレーとの両面でチームを引っ張っていくつもりだ。

上写真=加入後初出場を果たした田村。さらなる勝利に向けて練習を重ねている(写真◎石倉利英)

「まずは試合に出ることができてよかった」

 鳥取は4月10日、ホームのチュウブYAJINスタジアムで行なわれた明治安田生命J3リーグ第5節で、Y.S.C.C.横浜に3-0で勝利。4試合目(第4節は中止)でようやくつかんだ今季初勝利とあって、試合後の選手たちは喜びを爆発させるというよりも、ホッとした様子を見せていた。

 ただ、田村だけは違った。スタンドにまで響く大きな声で「よっしゃ、初勝利や!」などと周囲をあおっていると、観客からも大きな拍手が。「せっかく勝ったので、ああやってスタジアムを盛り上げていければ、また見に来ようと考えてくれると思う」と狙いを語り、「静かな選手が多いので、率先的にやっていきたい」と続けた。

 福島ユナイテッドFCから韓国のクラブを経て今季、鳥取に加入したが、第3節まではベンチ入りもできなかった。中止となった第4節を挟んで初めてベンチ入りしたこの日、3-0とリードして迎えた77分から交代出場。大きな見せ場はなかったものの、「もっとチャンスを作れれば、と思いましたが、まずは試合に出ることができてよかった」と鳥取でのデビュー戦を振り返った。

 スピードに乗ったドリブルやパスで局面を打開する攻撃力で、多くの得点に絡むことが期待されている。「前に進んだり、(ボールホルダーを)追い越したりして、相手のゴールに早く近づくことを意識している」という攻撃の狙いの中で、「スピードを生かして前線に走ったり、クロスを上げてチャンスを作るプレーなどを見せなければいけない」と自身の働きをイメージしている。

「ボールを奪われたとき、すぐに奪い返せればチャンスができる。攻撃から守備への切り替えは自分の課題なので、もっと意識しなければいけない」との思いもある。チームも初勝利に満足することなく、勝利を重ねていく必要があるだけに、「1-0でも2-1でも、泥臭い形でも、勝ちは勝ち。そこにチーム全体でこだわっていきたい」と今後を見据えていた。

取材・写真◎石倉利英


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