海外でのプレーを経て、今季初めてJリーグでプレーするガイナーレ鳥取MF知久航介。開幕戦でフル出場してデビューを飾ったが、チームは完封負けを喫し、今後への課題と収穫を胸に、次節での初勝利を目指す。

上写真=Jリーグでのプレーは初めてとなる知久。第2節に向けて練習を重ねる(写真◎石倉利英)

「どんどん良くなっていける」

 3月12日の明治安田生命J3リーグ第1節で、藤枝MYFCとアウェーで対戦した鳥取は、立ち上がりの7分に先制されると、前半のうちに0-3とされる苦戦。後半は立て直したものの、そのまま0-3で敗れている。

 3バックの一角でフル出場した知久は「前半はチームとしても個人としても、開幕戦ということもあって硬かったですし、ある意味そこで試合が決まってしまったので、もったいなかった」とコメント。一方で「後半は修正して、手応えがあった。どんどん良くなっていけるという感じがある」と収穫も口にした。

 国学院久我山高(東京)では2年時に高校選手権準優勝に貢献し、筑波大ではキャプテンも務めた。卒業した2021年シーズンはアルビレックス新潟シンガポールでプレーし、完全移籍で鳥取に加入して、これがJリーグデビュー戦だった。

「Jリーグはレベルが高い舞台。実際に公式戦をやってみないと、という思いがあり、まず90分間感じることができたので、これから自分が適応して、どのくらいできるのか楽しみ」と振り返る。その上で自身の役割を「守備ではゴールを割らせないという、はっきりした目的がある。あとは、もともとボランチの選手なので、ボールを大事にして、しっかり前の選手に配球することを求められているので、意識しています」と説明した。

 デビュー後は友人・知人から多くの連絡が来たという。鳥取と同じJ3のFC岐阜には筑波大の同期であるMF生地慶充、藤枝には筑波大の先輩で、自身と同じくキャプテンも務めたDF小笠原佳祐が所属しており、「そういう選手たちと試合をするのが楽しみ」との期待も。もちろん「勝利に貢献したい」との思いも胸に、次節での初勝利に向けて練習を重ねている。

取材・写真◎石倉利英


This article is a sponsored article by
''.