上写真=プロ1年目は8得点、2年目は9得点だった田口。3年目の2ケタ得点と得点王を目指して練習に励む(写真◎石倉利英)
「言い訳はできないし、するつもりもない」
明治安田生命J3リーグは3月12日に開幕し、鳥取は同日にアウェーで藤枝MYFCと対戦する。四日市中央工高(三重)から加入してプロ3年目を迎える田口は「早くシーズンが始まってほしいです」と力強く語った。
加入1年目の開幕戦、交代出場でJリーグデビューを果たしたセレッソ大阪U-23戦で、試合終了間際に決勝ゴールを奪って1-0の勝利に貢献。2年目の昨季開幕戦、鹿児島ユナイテッドFC戦でも交代出場から同点ゴールを決め、鳥取は0-2のビハインドから3-2で逆転勝利を飾った。
もちろん3年連続の開幕戦ゴールと勝利を狙うが、それは最初の一歩に過ぎない。加入当初からリーグ戦2ケタ得点を目標に掲げているが、1年目は8得点、2年目は9得点。「過去2年間、達成できていないのは自分の力不足」と悔しさをにじませ、『三度目の正直』となる目標達成に向けて「2ケタは取って当然というイメージで、結果にこだわっていきたい」と言葉に力を込める。
弱冠20歳、4月で21歳という若さを考えれば、ここまでは悪くないキャリアに見えるが、本人は決して満足していない。「もうプロ3年目なので、高卒だからとか、まだ若いなどと言い訳はできないし、するつもりもない」と言い切り、「自分の力を証明する。今年は覚悟を持ってやっていきたい」と強い決意を口にした。
さらに今季は、より高い目標を掲げる。
「自分が得点王になれば、チームの結果もついてくるはずです。J3得点王になって、ガイナーレを昇格させたい」
2013年以来のJ2復帰を目指すシーズン。昨季最終節終了後に語った「得点王を目指したい」「来季は昇格する姿を見てほしい」という言葉を、現実にするための戦いが始まる。
取材・写真◎石倉利英