ガイナーレ鳥取MF田村亮介が、ゆかりのある新天地での活躍を誓っている。韓国でのプレーを経て、今季2年ぶりにJリーグに復帰。J3での経験も豊富とあって、J2復帰を目指すチームを引っ張るべく燃えている。

上写真=今季加入し、2年ぶりにJリーグでプレーする田村(写真◎石倉利英)

韓国を経てJリーグに復帰

 鳥取は2月27日に一般のファン・サポーターにも公開して、練習拠点のチュウブYAJINスタジアムで紅白戦を実施した。35分×2本で行なわれた一戦で、田村は2シャドーの一角でフル出場。劣勢の時間が長かったものの、周囲に声を掛けながら精力的な動きを見せた。

 田村は試合後に「チーム全体で(ボールを奪いに)行く・行かないの判断が必要なので、自分が声を掛けながらコントロールできればと思っている」とコメント。大卒ルーキーも多く出場している状況で、経験を生かしてチームを引っ張る意識をプレーで表現していた。

 京都サンガF.C.のU-18から2014年にトップチームに昇格し、15年のサガン鳥栖への期限付き移籍を挟んで18年までプレー。19年に福島ユナイテッドFCに完全移籍すると、明治安田生命J3リーグでの2年間で68試合に出場、16得点を挙げる活躍を見せ、20年はキャプテンも務めた。

 21年は韓国リーグ2部のFC安養でプレーしたが、「結果を残せず、来季のオファーがなかった」という状況に。Jリーグ復帰を模索していたところで鳥取からオファーを受け、加入に至った。

 自らの経験を踏まえて「J3は戦うリーグ。厳しくいかなければ、という思いがある」という。一方で「そのぶん、相手のディフェンスが前がかりになっているところもある」と分析し、「背後も空いてくるので、常にスキがあると思う。どんどん狙っていけば得点にもつながる」とイメージを膨らませる。

 加えて「やられないこと、点を取らせないこと」が重要だと強調。「厳しい状況だったら(タッチラインの)外にクリアすればいい。取らせない意識は強く持たなければいけない」と勝利へのポイントを指摘した。

 鳥取市に祖母の家があり、「毎年来ていたので、ゆかりがある」という新天地での再出発。2013年以来のJ2復帰を目指すシーズンに向けて「このクラブのために頑張らなければいけない」と決意を新たにしていた。

取材・写真◎石倉利英


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