Y.S.C.C.横浜DF宗近慧が、リーグ戦3年ぶりの得点を挙げた。10月17日の明治安田生命J3リーグ第23節・ガイナーレ鳥取で、81分に貴重な同点ゴール。体を張った守備でも持ち味を発揮し、2-1の逆転勝利に貢献している。

上写真=守備の中心となり、久しぶりの得点でも勝利に貢献した宗近(写真◎石倉利英)

■2021年10月17日 J3リーグ第23節(@Axis:観衆739人)
鳥取 1-2 YS横浜
得点:(鳥)石川大地
   (Y)宗近慧、菊谷篤資

残り7試合は「全勝するつもり」

 0-1とリードされて迎えた81分、YS横浜はFW河辺駿太郎が右サイドでボールをキープすると、ドリブルで相手を振り切ってセンタリング。ふわりと浮いたボールの落下点にいた宗近が、鳥取DF石田侑資に競り勝ってヘッドで合わせ、ゴール左に流し込んだ。

「駿太郎が良いボールを上げてくれたので、先にジャンプして、先に触ろうという気持ちでヘッドしたら、入ったという感じ」と振り返った宗近の元には、チームメイトが次々と駆け寄って祝福。リーグ戦での得点は2018年以来3年ぶりとあって「久しぶりに点を取って気持ちいいですし、みんなが寄ってきてくれて、うれしい気持ちを味わったので、点を取るっていいな、と思った」と笑顔を浮かべた。

 3バックの中央で最終ラインを統率し、鳥取の攻撃に立ちはだかった。37分にFKを直接決められて先制されたものの、「最近の試合は安定して守れている。相手のフリーキックがうまかったので仕方ない」という切り替えで、その後のピンチを防いだ。宗近のゴールで追い付いたYS横浜は、89分にMF菊谷篤資が決めて逆転勝利。「(攻撃は)点を取れないから、やばいなという雰囲気は特になかった。いつも通りの感じで攻めていたのがよかった」と納得の表情を浮かべた。

 法政大卒業後の2015年にYS横浜に加入して以来、主軸として活躍を続けている。クラブは今季、初めてJ2ライセンスを取得。上のカテゴリーへの道が開けたことで「J2ライセンスを取ってから、さらに変わったのは雰囲気。そこ(J2)に向けてチームが一つになっていると感じる」と様子を明かす。

 この日の勝利でアウェー3連勝となり、6試合負けなしで8位に浮上。宗近は残り7試合に向けて「全勝するつもりでやっている。一つ負けたら順位が落ちるし、上にも行けなくなるので、全勝する気持ちでやっていきたい」と力強く語った。

現地取材・写真◎石倉利英


This article is a sponsored article by
''.