上写真=今季リーグ戦初得点を目指す大久保(写真◎石倉利英)
今季の得点は天皇杯1回戦のみ
関西大から加入2年目の今季、大久保は明治安田生命J3リーグ開幕戦で先発出場すると、その後も多くの出場機会をつかんだ。ベンチ外など先発から遠ざかった時期もあったが、東京五輪による中断明けのリーグ後半戦は、前節まで3試合連続で先発出場。だが、ここまで13試合に出場して無得点で、今季公式戦での得点は、5月にFC徳島(徳島県代表)と対戦した天皇杯1回戦での2得点のみだ。
ここ数試合、惜しいシュートもあった。9月5日の第17節・福島ユナイテッドFC戦では、0-0で迎えた前半にカウンターから右足で狙ったものの、左ポストに当たって決まらず。同18日の第19節・鹿児島ユナイテッドFC戦では、0-1の状況で右からのFKをヘッドで合わせが、ゴールカバーに入ったDFに当たってCKとなった。「チャンスはあるので、ゴール前でいかに冷静にプレーできるかが大事」と語る大久保は、「どんどんシュートを打っていきながらも、最後のところで冷静にやらなければいけない」と課題を挙げる。
FW石川大地との2トップでは「足元でパスを受けてばかりだと相手に狙われてしまうので、背後へ動いて基点を作り、チーム全体で押し上げることを意識している」という。5月に就任した金鍾成監督が、アグレッシブにゴールに向かっていくスタイルを構築する中で、ワンタッチで相手のマークをはがすプレーなどでも得点への道を模索する。
9月26日の第20節では、アウェーで2位のカターレ富山と対戦する。大久保は「しっかりチャンスを物にできるように、毎試合やっていくだけ。ブレずに続けていきたい」と語り、今季リーグ戦初得点、さらにチームの勝利と最下位脱出への決意を新たにしていた。
取材・写真◎石倉利英