上写真=公式戦に復帰し、より良いパフォーマンスを目指して練習を重ねる魚里(写真◎石倉利英)
持ち味を発揮できないまま退く
「緊張や不安は、あまりなかったですが、やはりコンディションがまだ戻り切っていなかった。後半の途中から体力的にしんどかったです」
8月28日の明治安田生命J3リーグ第16節、ロアッソ熊本戦で先発出場した魚里は、71分に交代で退くまでのプレーを、こう振り返った。前半に先制された鳥取は、後半に一度は追い付いたものの、その後に突き放されて1-2で敗れている。
右SBに入り、高い位置を取って攻撃に絡もうとしたが、自陣に押し込まれる時間が長かった。ボール奪取後にパスをつないでも「相手に回させられているような感じだった。もう少し余裕を持ってビルドアップできればよかった」という展開。敵陣の深い位置でプレーする機会は少なく、持ち味を発揮できないまま退くこととなった。
今季開幕から先発出場を続けていたものの、第7節を最後に欠場し、天皇杯の2試合も含めて公式戦から遠ざかった。中断期間にコンディションを整え、再開初戦で先発復帰したものの、結果にはつながらず。「自分たちのテンポでパスをつなぐことができれば、その間に高い位置を取って、最終ラインの背後を狙っていける。次から少しでも出せるようにしていきたい」と課題を挙げた。
最下位脱出に向けて「コンディションは、やりながら上げていくしかない」と覚悟している。9月5日の次節、アウェーでの福島ユナイテッドFC戦に向けて「いまは失点しないことが大事。最後のところで体を張ってやっていきたい」と力強く語った。
取材・写真◎石倉利英