ガイナーレ鳥取DF小山珠里が、待望のホームデビューを果たした。交代出場でピッチに立ったものの、チームは敗れて最下位から抜け出せず。さらなるレベルアップへ努力を続け、勝利への貢献を期している。

上写真=プロ2試合目の出場を果たし、より多くの出場機会に向けて練習に励む小山(写真◎石倉利英)

「自分の武器で結果を出す」

 8月28日の明治安田生命J3リーグ第16節。ロアッソ熊本とホームで対戦した鳥取は、1-2とリードされて迎えた82分に2人を同時に投入し、交代枠を使い切った。DF杉井颯との交代で投入された小山は、同じ左SBのポジションへ。東京農大から今季加入したルーキーにとって、これがホームデビュー戦だった。

 1351人が詰めかけたAxisバードスタジアムの雰囲気を「1300人以上のお客さんがいて、あこがれていた舞台。ホームスタジアムで試合に出ることができて、うれしかった」という。メインスタンドの近くでのプレーを「ピッチと近かったですが、特に緊張はしませんでした。思い切ってやろうという気持ちで入った」と振り返ったものの、チームはそのまま1-2で敗れ、依然として最下位のままだ。

 3月29日の第3節、FC今治とのアウェーゲームでプロ初のベンチ入りを果たし、0-1とリードされていた56分に交代出場してJリーグデビュー。だがチームは追加点を奪われ、0-2で今季初黒星を喫した。その後は6月の第12節でベンチ入りしたのみで、出場機会をつかめず。「戦術理解や個の力で足りない部分があり、なかなかメンバーにも入れず、すごく悔しかった」という日々を過ごした。

 それでも「日頃のトレーニングからの積み重ねが大事だったので、気持ちをぶらさず、まずはメンバーに入ることを考えてやってきた」と語る。7月上旬からの約1カ月半の中断期間に力を蓄え、再開初戦でのベンチ入りと、ホームデビューにつなげた。

 次の目標はチームの勝利だ。「自分が出た2試合ともチームは負けています。熊本戦も短い時間でしたが、セットプレーのチャンスがありました。自分の武器で結果を出して、勝利に貢献したい」と意気込む。レベルアップの努力を続け、より多くの出場機会をつかんで、チームを勝利に導く決意を新たにしていた。

取材・写真◎石倉利英


This article is a sponsored article by
''.