上写真=8月28日のリーグ再開に照準を合わせて調整を続ける谷口(写真◎石倉利英)
前半戦は出場ゼロ
7月27日のサンフレッチェ広島との練習試合で、谷口はボランチの一角で先発して30分間プレーした。対外試合でプレーしたのは「4カ月ぶりくらい」。鳥取はリーグ中断期間中、連日の2部練習で鍛えており、「体を追い込んでいる状態なので、まだ疲労も残っていて、体が動かなかった」と振り返りつつ、「やらないとコンディションも戻らないので、やっていくしかない」と汗をぬぐった。
アスルクラロ沼津から加入した今季、5月の右半腱様筋肉離れ以外にも負傷が多く、明治安田生命J3リーグでは1試合にベンチ入りしただけで出場ゼロ。チームも前半戦の第15節までを終えて最下位(15位)と、自身もチームも苦しい状況が続いている。
現在は再開後の巻き返しに向けて、コンディションを高めている最中だ。練習では最終ラインやボランチなど複数のポジションでプレーしているが、「まだ実戦のスピードに慣れていないし、攻守の切り替えやポジショニングなどの感覚も戻っていない」という。それでも8月28日のリーグ再開を見据えて「そうは言っても、あと1か月なので、あまり時間もない。一つひとつの練習を大切にしなければいけない」と言葉に力を込める。
「チームとしても足りない部分が多い」と現状を分析し、「自分が少しでも補えるように」と意欲を燃やす。大卒や高卒の2年目までの選手が多いチームにおいて、28歳という年齢を踏まえて「年齢的にもチームに足りない部分を考えて、行動して、引っ張っていかなければいけない」と語り、さまざまな点においてチームに貢献する決意を新たにしていた。
取材・写真◎石倉利英