5月22日の天皇杯1回戦で、今季公式戦初ゴールを含む2得点を挙げたガイナーレ鳥取FW大久保優。今季まだリーグ戦では無得点という結果を踏まえ、チーム浮上への力となるべく、次はリーグ戦での活躍を期している。

上写真=天皇杯1回戦で2得点を挙げ、続くリーグ戦に向けて練習に励む大久保(写真◎石倉利英)

交代出場から2得点

 FC徳島(徳島県代表)との天皇杯1回戦、前半に先制した鳥取は後半、勝利に近づく2点目を奪うまでに時間がかかった。だが68分、直前に交代出場したばかりの大久保が、ハーフウェーライン付近のハイボールに競り勝つと、そのまま前線にダッシュ。長い距離を走り、最後はMF可児壮隆のパスを左足で蹴り込んで2-0とした。

「落ち着いてゴールキーパーの位置を見て、しっかりシュートを打つことができた」と振り返る大久保は、3-0で迎えた81分にもエリア内に走り込み、DF小牧成亘のパスを右足で軽く浮かせ、GKの頭上を破って4点目。鳥取は試合終了間際に失点したものの、4-1で勝って2回戦進出を決めた。

 解任された髙木理己前監督に代わって就任した金鍾成(キン・ジョンソン)監督には「常に優先順位は前(に向かうプレー)。ディフェンスラインから一発のパスでスペースを突くなど、ゴールに直結する動きを求められている」という。練習でも前線の選手への指示は多いが、「しっかり求められていることをやって、もっと得点を決めていきたい」と意欲的だ。

 明治安田生命J3リーグでは、今季まだ得点がない。試合がなかった第8節を挟み、5月30日の第9節は首位(前節終了時点)のカターレ富山とのホームゲーム。「次は富山相手に、しっかり取れるようにやっていきたい」と、勢いをリーグ戦につなげるべく燃えている。

取材・写真◎石倉利英


This article is a sponsored article by
''.