ガイナーレ鳥取FW谷尾昂也が、昨季とは逆の立場でゴールを目指す。昨季はヴァンラーレ八戸の選手として鳥取戦で決勝ゴール。まだ鳥取では得点を決めたことがなく、古巣相手の初ゴールを狙っている。

上写真=昨季途中まで所属した八戸とのアウェーゲームを控える谷尾(写真◎石倉利英)

昨季は八戸の選手として決勝点

 4月28日の練習で、FW田口裕也にバリカンで刈ってもらったばかりの丸刈り姿でボールを追いかけていた。「寝癖がつくのが嫌なんです。これなら起きたままで練習に行けますからね」と笑顔。昨季途中までプレーしたヴァンラーレ八戸時代は、もっと短かったが、鳥取に来てからは控えめにしているという。

 2017年から所属し、JFLからJ3に引き上げる活躍を見せた八戸から、昨年10月に鳥取に完全移籍。14年途中に移籍で鳥取を離れて以来、6年ぶりの復帰で、J2昇格争いの切り札として期待された。しかしリーグ戦10試合に出場して無得点に終わり、チームも昇格を逃している。

 昨季、八戸では13試合に出場して2得点。うち1点は第9節、鳥取とのホームゲームで決めており、1-0勝利の決勝ゴールだった。鳥取は5月2日の次節、アウェーで八戸と対戦。谷尾は逆の立場で敵地・八戸に乗り込むことになる。

 今季は第5節で交代出場して4分間プレーしたのみで、6試合中3試合はベンチ外。厳しいポジション争いについて「やることは分かっているので、練習や練習試合で自分のプレーをやっていくしかない。それがチームの力になれば」と語り、「チームのために、試合に出られるように、と思いながら毎日練習している」と思いを明かした。

 川崎フロンターレから13年途中に鳥取に期限付き移籍して、同年はJ2で2試合に出場して無得点。完全移籍した翌14年はJ3で11試合に出場したが無得点で、シーズン途中に移籍でチームを離れた。昨季と今季も含め、まだ鳥取では得点したことがないが、地元のクラブへの思い入れは人一倍だ。

「鳥取県に育ててもらったので、恩返しのためにもガイナーレでゴールを決めたい。出場時間が長くても短くても、ゴールや、ゴールに絡むプレーを心がけています」

 昨季は八戸を勝利に導くゴールを決めたが「今度は鳥取のためにゴールを決めたい」と意気込む。古巣相手の初ゴールで、ストライカーとしての自分の存在を証明するつもりだ。

取材・写真◎石倉利英


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