4月21日の明治安田生命J3リーグ第4節で、ガイナーレ鳥取とFC岐阜が対戦。新型コロナウイルスの影響による活動休止が明け、再始動の一戦となった岐阜が、後半の決勝点で競り勝って連勝を3に伸ばした。

上写真=代替日程で開催された第4節は、アウェーの岐阜が勝利を収めた(写真◎石倉利英)

■2021年4月21日 J3リーグ第4節(@Axis:観衆762人)
鳥取 0-1 岐阜
得点:(鳥)なし
    (岐)吉濱遼平

・鳥取メンバー◎GK田尻健、DF小牧成亘、石田侑資、藤原拓也、MF安藤一哉、新井泰貴(72分:杉井颯)、可児壮隆(89分:世瀬啓人)、魚里直哉、新井光(72分:原田虹輝)、FW田口裕也(63分:妹尾直哉)、大久保優(72分:清永丈瑠)
 ※実際のポジションで表記

・岐阜メンバー◎GK桐畑和繁、DF服部康平、甲斐健太郎、三ッ田啓希、MF舩津徹也、本田拓也、大西遼太郎、橋本和(69分:粟飯原尚平)、吉濱遼平(69分:中島賢星)、FW生地慶充(HT:川西翔太)、キム・ホ(HT:村田透馬)
 ※実際のポジションで表記

直接FKが壁の間を抜ける

 この試合は当初、4月4日の開催が予定されていたが、岐阜の選手が新型コロナウイルスの陽性判定を受けたために中止となり、代替日程として組み込まれたもの。鳥取市は快晴の日中から日没後は一気に冷え込み、寒さを感じるコンディションでキックオフを迎えた。

 前半は立ち上がりから、両チームとも前線へのロングパスを多用するシンプルな攻めでゴールを目指した。だが双方の守備陣がしっかり対応してはね返し、お互いの陣地をボールが行き来する展開が長く続く。
 
 4月16日に全体練習を再開し、6日目で試合に臨んでいた岐阜は、前半からGK桐畑が時計の針を進めるプレーを見せるなど、慎重な試合運びを続ける。だが鳥取も敵陣でのプレー時間は長かったが、終わってみればシュートはゼロで、0-0で前半を折り返した。

 岐阜は後半開始から2トップが交代し、投入されたMF川西の個人技などで徐々にゴールに迫るシーンを増やし、68分にはゴール前右サイドでFKを獲得。MF吉濱が「僕から見てゴールの右上を狙った」と振り返るシュートで直接ゴールを狙うと、鳥取の人壁に当たって隙間を抜けたボールがゴール左に飛び、GK田尻が懸命に伸ばした手の先を抜けてゴールに吸い込まれた。

 飲水タイム直前にスコアを動かした岐阜に対し、鳥取は72分に3人を同時に投入して流れを変えようと試みる。しかし岐阜も服部、甲斐、三ッ田の3バックを中心に高い集中力を保ち、鳥取の攻撃陣を容易にゴール前に侵入させず。結局、シュートわずか1本に抑えて完封勝利を収めた。

 3連敗となった鳥取とは対照的に、岐阜は3連勝。再始動の一戦で勝ち点3をつかんだ安間貴義監督は「いろいろな条件がある中で、できる限りの準備を、選手たちがプロフェッショナルな姿勢で取り組んでくれた」と評価し、「ロッカールームに戻ってきても、疲れて、なかなか喜べる状態にはなっていませんでしたが、次の試合に向けてしっかり準備していきたい」と今後を見据えていた。

現地取材・写真◎石倉利英


This article is a sponsored article by
''.