いわてグルージャ盛岡とのホーム開幕戦で同点ゴールを決めたガイナーレ鳥取MF新井光。開幕戦に続く2試合連続ゴールとなったが、本人は引き分けという結果に満足することなく、さらなる活躍を期している。

上写真=66分、石川(左)がエリア内でスライディングしながらパス。この直後に新井が蹴り込んで1-1とした(写真◎石倉利英)

■2021年3月21日 J3リーグ第2節(@Axis:観衆1,253人)
鳥取 1-1 岩手
得点:(鳥)新井光
    (岩)石井圭太

「チームに迷惑をかけてしまった」

 3月21日の明治安田生命J3リーグ第2節で、鳥取は39分に先制される苦しい展開。なかなかチャンスを作れずにいたが、66分に同点に追い付いた。エリア内でMF安藤一哉からのパスに反応したFW石川大地が、前に詰めてきた岩手GK土井康平の手前でスライディングしながら中央に折り返す。これを新井がダイレクトで蹴り込んでネットを揺らした。

 試合後のオンライン会見で「自分は合わせるだけでした」と振り返った新井に笑顔はなかった。同点とした直後に岩手に退場者が出て、30分近く数的優位の状況で戦いながらも逆転はできず、1-1の引き分け。「個人的に前半からあまり良い出来ではなく、チームに迷惑をかけてしまった。後半は何とか、というところで1点は取れましたが、相手が退場者を出した中で最後の局面を打開できなかった」と悔しそうにコメントした。
 
 昨季、湘南ベルマーレからの育成型期限付き移籍で加入し、今季は通常の期限付き移籍に切り替えて残留。初ゴールが第13節だった昨季とは一転、開幕戦でも逆転ゴールを決めた今季は2試合連続ゴールと結果を出している。
 
 それでも、この日は「(10人の相手を崩すために)もっと自分が個の力で、はがしにいった方がよかったという思いがあります。その前に、前半からもっとアグレッシブにやれたと思う」と反省点ばかりが口を突いた。髙木理己監督の起用に応えるべく「監督が使ってくれているので、もっと期待に応えなければいけない」との思いを抱く。

 あいにくの天候でも多くの観客が詰めかけた一戦について「雨で天気が悪い中、たくさんのファン・サポーターの方に来ていただいのに、勝ち点3の試合ができなかったのは申し訳ない」と語り、「今日のような試合は、次から絶対になくさなければいけない」と決意を新たに。次節、FC今治とのアウェーゲームに向けて「勝ち点3を取って、昇格に向けて1試合1試合やっていきたい」と意気込んだ。

現地取材・写真◎石倉利英


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