上写真=開幕に向けて練習に励む鳥取加入2年目の小牧(写真◎石倉利英)
「自分のことだけでなく」
2017年にロアッソ熊本からアスルクラロ沼津に期限付き移籍し、18年は藤枝MYFC、19年はヴァンラーレ八戸、20年は鳥取に、それぞれ完全移籍。今季は5年ぶりに同じチームに残留し、「ここ数年、年末年始も引っ越しでバタバタしていたので、久しぶりにゆっくり過ごすことができた」と笑顔で語るシーズンオフを経て、開幕が3月14日に迫っている。
加入1年目の昨季、右アウトサイドや3バックの右サイドでリーグ戦全34試合に出場。不可欠の存在として活躍したものの、チームは5位に終わってJ2昇格を逃した。4月に29歳となる今季は「年齢的にも、自分のことだけでなく、チームのことも大事にしながらプレーしなければいけない」との思いで精力的に練習を消化している。
昨季の鳥取は大卒や高卒の1年目など、20歳代前半までの若い選手が数多く主力としてプレーした。「若い選手が多いので、勢いのある攻撃は良い部分として残っている。フレッシュなところは強み」と今季のチームについて語った小牧は、「あとは上の年齢の選手が、締めるところを締めることが大事になると思う」と自身の役割を意識しているという。
優勝したブラウブリッツ秋田に続く2位争いが空前の大混戦となった昨季、鳥取にも十分チャンスはあったが、勝負どころで勝ち点を落とすなどして昇格をつかみ取れなかった。「ちょっとしたところ。でも、そのちょっとしたところが、すごく大きな差だった」。小牧は昨季の悔しい経験を胸に「今季は勝ち切る強さを身につけていければ」との思いで、雪辱のシーズンのスタートを切る。
取材・写真◎石倉利英