ガイナーレ鳥取MF山本蓮が、特別な思いを胸に最終節へと向かっている。すでに今季限りでの契約満了が発表されており、鳥取のファン・サポーターの前でプレーできる最後のチャンスをつかもうと必死だ。

上写真=福島ユナイテッドFCと対戦した前節、66分から交代出場した山本。68分の大久保(左)の同点ゴール後、ボールを持ってセンターサークルへと走る(写真◎Fukushima United FC)

「感謝の思いしかない」

 12月13日の明治安田生命J3リーグ第33節で福島ユナイテッドFCと対戦したガイナーレ鳥取は、0-1とリードされて迎えた66分にMF山本蓮を投入。今季3試合目の出場、過去2試合も交代出場だった山本にとっては、最も早い時間からの登場となった。

 11月の第25節以来、8試合ぶりの出場を山本は「自分のプレーが出せたと思う」と振り返る。68分に追い付いた鳥取は後半アディショナルタイムの90+1分に、MF安藤一哉が逆転ゴールを決めて2-1で勝利を収めた。安藤がシュートを放つ直前、山本はエリア内でうまくポジションを取ってフリーの状態。「結構、呼んでいたんですけどね」と笑いつつ、「でも、決めてくれたのでよかったです」と劇的な得点を喜んだ。
 
 2016年に久御山高(京都)から加入して5年目の今季、福島戦の2日前に今季限りでの契約満了が発表された。「ガイナーレを通じて出会った方、フロントの方、スタッフの方、5年間で関わってきた選手たちには、感謝の思いしかありません」と語り、「鳥取を離れるのは少し寂しいですが、僕も次のステージでやらなければいけないと、あらためて思いました。そのために、あと1試合を全力で頑張ります」と決意を口にする。

 今季出場した3試合と、控えで出番がなかった1試合、計4試合はすべてアウェーゲーム。ホームでロアッソ熊本と対戦する12月20日の最終節は、鳥取のファン・サポーターの前で、鳥取の選手としてプレーできる最後のチャンスだ。

「今季ホームではメンバーにも入っていません。鳥取での最後の試合ですし、何としてもメンバーに入って、試合に出たいです」

 5年間の感謝をプレーで示す。強い決意を胸に、メンバー入りに向けて練習を重ねている。

取材◎石倉利英 写真◎Fukushima United FC


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