ガイナーレ鳥取MF可児壮隆が、昇格の可能性がなくなる引き分けを悔やんだ。12月9日の明治安田生命J3リーグ第32節、ブラウブリッツ秋田戦は0-0。後半はゴールに迫るシーンを多く作ったが、1点が遠かった。

上写真=可児の奮闘も実らず鳥取はスコアレスドロー。わずかに残っていた昇格の可能性がなくなった(写真◎石倉利英)

■2020年12月9日 J3リーグ第32節(@Axis:観衆:680人)
 鳥取 0-0 秋田

「どんな状況でも勝ち点3を」

 すでに優勝とJ2昇格を決めているブラウブリッツ秋田をホームに迎えたガイナーレ鳥取は、試合前の時点で2位のAC長野パルセイロとの勝ち点差が5で、逆転昇格に向けて残り3試合の全勝を目指していた。後半はシュート9本と押し気味に進め、FWフェルナンジーニョのシュートが左ポストに当たるなどの決定機を作るものの、秋田の堅守を崩せない。
 
 可児壮隆はボランチの位置から幅広く動き、パスを受けて散らす動きだけでなく、ゴール前でシュートを放つ場面もあったが、鳥取は最後まで1点を奪えず、今季初のスコアレスドロー。同日の試合に勝った長野との勝ち点差が7に広がって昇格の可能性がなくなり、可児は試合後のオンライン会見で「ラストパス、最後のシュートの質が足りなくて、なかなか1点が入らなかった」と悔やんだ。
 
 秋田には9月の前回対戦で0-4と大敗しているが、可児が「相手の狙いははっきりしていて、全員で集中力高く、意識してやっていた」と語る守備で無失点に抑えた。それでも勝ち切ることはできず、大混戦となっていた2位争いからの脱落を余儀なくされた。

 それでも残り2試合に向けて「昇格はなくなってしまいましたが、どんな状況でも勝ち点3を全力で取りにいくサッカーを見せたい」ときっぱり。「ボールに絡む回数を、より増やして、チーム全体が良いテンポでサッカーをできるようにしていきたい」と続け、昇格争いを繰り広げたシーズンを、少しでも良い形で締めくくることを誓った。

現地取材・写真◎石倉利英


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