上写真=今季4試合目の出場で初得点を挙げた須藤(写真◎石倉利英)
■2020年11月22日 J3リーグ第29節(@チュスタ:観衆1,108人)
鳥取 1-2 八戸
得点:(鳥)フェルナンジーニョ
(八)安藤翼、須藤貴郁
「あそこに詰めていてよかった」
37分に退場者を出したガイナーレ鳥取に対し、前半のうちに先制したヴァンラーレ八戸は、後半開始から1人少ない相手に押され気味だったものの、58分に追加点を奪う。FW安藤翼のFKをGKがはじいたこぼれ球を、FW上形洋介が折り返すと、詰めていたDF須藤貴郁が左足で合わせた。
安藤のキックに合わせ、いち早くゴール前に詰めていた須藤は、前半からセットプレーのチャンスが多かったチームの攻撃を踏まえて「今日はセットプレーで自分が当たっていたので、自分のところにこぼれてくるのではないかという思いがあった」という。折り返した上形とともに素早い反応が実を結び、「あそこに詰めていてよかった」と振り返った。
2014年の加入後、コンスタントに出場を続けていたが、今季は開幕直後の明治安田生命J3リーグ第2節、いわてグルージャ盛岡戦で負傷。左足ハムストリングス損傷と診断され、長期の戦線離脱を強いられていた。第27節で約4カ月ぶりの復帰を果たしたものの、前節までの今季出場は3試合、248分間のみ。「なかなかチームに貢献できていなかった。やっとピッチに戻ってくることができたし、点を取ることができて、勝てたのでよかった」とかみ締めるようにコメントした。
3バックの中央で最終ラインを統率し、鳥取攻撃陣に立ちはだかった一方で「相手より1人多い状態で、もっとボールに対してプレッシャーをかけたかった」と反省点も挙げた。試合終了間際にPKで1点を返され、「(失点)ゼロで終わることができれば、なおよかったですが、勝ててよかった」と安堵の表情。この日は29歳の誕生日翌日で、印象深い復活ゴールと勝利を喜んでいた。
現地取材・写真◎石倉利英