上写真=セットプレーから先制点を決めた上松。再開のキックオフに備えて自陣に戻りながら会心の笑顔!(写真◎石倉利英)
■2020年11月14日 J3リーグ第27節(@チュスタ:観衆812人)
鳥取 1-0 岩手
得点:(鳥)上松瑛
(岩)なし
「当たったという感じですけど」
11月14日の明治安田生命J3リーグ第27節、いわてグルージャ盛岡を1-0で下したガイナーレ鳥取の決勝ゴールは、25分に生まれた。MF三沢直人の右CKを、DF井上黎生人がヘッドで触ったボールがファーサイドへ。そこに詰めていたDF上松瑛が体に当てて押し込んだ。
当てて押し込んだというより、体に当たったという表現の方が正しいかもしれないが、ゴールはゴール。「腰のあたりです。お腹よりも少し下」に当たったと説明した上松は、9月の第15節・アスルクラロ沼津戦でDF石井光輝が、同じようにCKから不意に目の前に来たボールを押し込めなかったことを引き合いに出し、「当たったという感じですけど、石井と違って、僕は決めました!」と笑顔を浮かべた。
今季初で、10月28日の入籍発表後でも初の得点。夫人はこの日、所用があって「試合開始に間に合うか分からないと言っていたので、もしかしたらゴールは見ていないかもしれない」と上松は語りつつ、「奥さんに捧げるゴール、と書いてください!」と声をはずませた。
岩手とは9月の第14節で対戦し、セットプレーからの2失点で0-2の敗戦。この日もセットプレーで危ないシーンがあったものの、守備陣が粘り強く対応した。「前回やられているぶん、今回はセットプレーでやらせないという一体感が、すごくあったと思う」と振り返った上松は、練習拠点のチュウブYAJINスタジアムでの今季初勝利についても「いつも練習している米子の地で勝てたこと、雰囲気良く、一体感を持ってできたことがよかった」と喜んだ。
6位から5位に浮上して上位との勝ち点差が縮まり、残り7試合のJ2昇格争いは最後まで混戦が続きそうだ。上松は「内容も大事ですが、とにかく結果。勝利という結果を求めて臨んでいきたい」と、あらためて勝利への思いを強くしていた。
現地取材・写真◎石倉利英