9月27日の明治安田生命J3リーグ第18節で、FC今治とガイナーレ鳥取が対戦した。前半に先制した今治が、後半に相手のミスを突いて2点目。1点を返されたものの逃げ切り、2カ月ぶりのホーム勝利をつかんだ。

上写真=前半に先制した今治が後半に加点、終了間際に1点を返されたが逃げ切った(写真◎石倉利英)

■2020年9月27日 J3リーグ第18節(@夢スタ:観衆1,475人)
今治 2-1 鳥取
得点:(今)チョン・ハンチョル、林誠道
    (鳥)坂井大将

・今治メンバー◎GK修行智仁、DF駒野友一(88分:中野圭)、園田拓也、チョン・ハンチョル、上原拓郎、MF原田亘(78分:桑島良汰)、楠美圭史、岡山和輝(78分:山田貴文)、澤上竜二(68分:近藤高虎)、FW林誠道、片井巧(68分:飯泉涼矢)

・鳥取メンバー◎GK田尻健、DF小牧成亘、井上黎生人、石井光輝、MF魚里直哉、新井泰貴(80分:ハモン)、可児壮隆(62分:坂井大将)、安藤一哉、FWジョアンデルソン(71分:フェルナンジーニョ)、田口裕也(80分:大久保優)、三沢直人

セットプレーのチャンス生かす

 全34節で争われる明治安田生命J3リーグは、今節から後半戦に突入。9位のFC今治と4位のガイナーレ鳥取、昇格争いへの生き残りを目指すチーム同士の一戦は天候にも恵まれ、現在の基準での満員御礼となる1500人近い観客が詰めかけた。

 今治は6分にDF駒野友一の左CKから、ファーサイドでフリーとなったFW片井巧が右足ボレーで合わせたシュートがクロスバーに当たるなど、立ち上がりからセットプレーでチャンスを作る。14分には右サイドでFKを得ると、DF上原拓郎が左足でカーブをかけてゴール前へ。ここでも中央でフリーとなったDFチョン・ハンチョルがヘッドで合わせ、先制点を奪った。

 鳥取は前半、なかなかゴール前でのチャンスを作れなかったが、後半は開始直後からゴールに迫るシーンを作る。46分にはFW三沢直人の左CKを、ニアサイドに入ったDF井上黎生人がヘッドで合わせたが、右に外れて決まらない。

 鳥取はその後も左右からのクロスでゴールに迫ったが、粘り強く守った今治が77分に追加点を奪う。鳥取GK田尻健がエリア外でバックパスを処理しようとしたところに、MF岡山和輝がパスコースを消しながらプレッシャーをかけると、田尻のパスがミスとなってFW林誠道の元へ。昨季まで5年間、鳥取でプレーしていた林が、無人となっていた古巣のゴールに難なく蹴り込んだ。

 鳥取は後半アディショナルタイムの90+4分に、CKのこぼれ球をMF坂井大将がダイレクトで狙うと、ゴール前の混戦を抜けたボールがネットを揺らして1点を返す。だが反撃もそこまでで、昇格争いから後退する3連敗を喫した。

 2-1で勝って連勝を飾った今治は、7月19日の第5節でセレッソ大阪U-23を下し、Jリーグ参入後のホーム初勝利をつかんでいたが、その後の5試合は3分け2敗。2カ月ぶりのホームでの勝利を、リュイス・プラナグマ監督は「我々は全体的に守備面で試合をコントロールできていた。この勝利は何試合も待ち望んでいた勝利の一つ」と喜んでいた。

現地取材・写真◎石倉利英


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