上写真=相手のミスパスを拾ってドリブルで進むフェルナンジーニョ。この後に右足で蹴り込んだ先制点が、そのまま決勝ゴールとなった(写真◎石倉利英)
■2020年9月12日 J3リーグ第15節(@Axis:観衆886人)
鳥取 1-0 沼津
得点:(鳥)フェルナンジーニョ
(沼)なし
・鳥取メンバー◎GK田尻健、DF小牧成亘、井上黎生人、石井光輝、MF安藤一哉(89分:上松瑛)、三沢直人、可児壮隆(78分:新井泰貴)、魚里直哉、FW新井光、大久保優(64分:田口裕也)、フェルナンジーニョ(78分:ジョアンデルソン)
・沼津メンバー◎GK長沢祐弥、DF安在達弥、照山颯人、後藤虹介、藤嵜智貴、MF中山雄希(HT:今村優介)、鈴木拳士郎(HT:菅井拓也)、普光院誠、佐藤尚輝(57分:森夢真)、FW前澤甲気、渡邉りょう(HT:栗原イブラヒムジュニア)
※実際のポジションで表記
次節、秋田との上位対決へ
試合開始前に黒い雲がスタジアム上空を覆い、天候が心配されたが、ほとんど雨は降らず。ピッチ状態も良く、好コンディションで行なわれた一戦となった。
ガイナーレ鳥取が立ち上がりからアスルクラロ沼津の自陣でのパス回しにプレッシャーをかけるが、沼津もうまくかわしてゴールに迫る場面を作る。ピンチをしのいだ鳥取も何度かゴール前でチャンスを作って先制点を狙うものの、沼津GK長沢祐弥の好セーブに遭うなど、決めることができない。
だが前半アディショナルタイム、沼津はハーフウェーライン付近でのパスが乱れ、鳥取FWフェルナンジーニョにボールを渡してしまう。これを突いてフェルナンジーニョがドリブルで進み、ゴール前中央から右足を振り抜いてネットを揺らす。再開のキックオフ直後に前半終了の笛が鳴り、ラストプレーで鳥取がスコアを動かした。
沼津は後半開始と同時に3人を同時投入して反撃を狙うが、なかなか良い形を作れず。だが鳥取もボール奪取後のミスが多く、突き放す2点目を奪えない。終盤は沼津が押し込む時間帯が長くなり、76分にはMF菅井拓也のスルーパスからMF前澤甲気がフリーで狙ったが、左足シュートは左に外れて決まらなかった。
結局、前半終了間際のゴールが決勝点となり、鳥取が1-0で勝利。髙木理己監督は、いわてグルージャ盛岡にアウェーで0-2と敗れた前節を踏まえて「前節の、ああいった負けを引きずらなかった。欲を言えば2点目、3点目を取ってゲームを決められればよかったですが、勝ち点3を取った上で宿題をいただけたことはポジティブに捉えたい」と喜んだ。
次節はアウェーで、首位のブラウブリッツ秋田と対戦する。前節終了時点で依然、今季無敗の相手に対し、髙木監督は「修正点、反省点、改善点、良かったこと、悪かったこと。多々ありますが、それは置いておいて、秋田に全力でかみつきにいきたい」と上位対決への強い意気込みを示した。
現地取材・写真◎石倉利英