上写真=DAZN中継では、はっきり映らなかったゴールパフォーマンス。生まれたばかりの娘の頭文字『L』を作った(写真◎石倉利英)
5試合目で初ゴール
今季グレミオ(ブラジル)から完全移籍で加入したガイナーレ鳥取FWジョアンデルソンが、待望のJリーグ初ゴールを決めた。8月23日の明治安田生命J3リーグ第11節、Y.S.C.C.横浜戦に53分から交代出場。64分にMF坂井大将のシュートを相手選手がブロックしたこぼれ球を、利き足の左足で蹴り込んだ。
ニックネームはジョー。7月25日に夫人が第一子となる女の子をブラジルで出産し、ロレーナと名付けていた。ゴールを決めたら定番の『ゆりかご』ではなく、特別なパフォーマンスをすると決めており、「フォトグラファーがゴール裏にいることは知っていて、一度は通り過ぎたけど、思い出したんだ」と当時を振り返る。
DAZN中継では背後からの映像でよく見えなかったが、最初に右手でロレーナの頭文字である『L』を、その後に両手でハートマークを作っていた。「娘が生まれてから初めてのゴールだったので、うれしかった」とジョーは満面の笑み。得点シーンとパフォーマンス動画は、すぐにブラジルにいる家族に送ったという。
J3開幕戦を欠場した後、第2節と第3節は先発出場したが無得点。その後は負傷もあってベンチ外となることも多かった。YS横浜戦は出場5試合目での初ゴール。チームは84分の失点で追い付かれ、1-1の引き分けに終わったものの、ジョーは「とても大切な第一歩のゴール。勝利で締めくくれなかったのは残念だけど、次の試合で結果を出せるように集中したい」と前向きにコメントした。
鳥取はロアッソ熊本と2位タイで並び、首位のブラウブリッツ秋田を勝ち点差6で追っている。「これからもゴールを決めたいと思っているけど、最も大切なのは、チームが勝ち点3を取ること」と語るジョーは、「良い練習ができているので、チーム全員でレベルアップしていきたい」と続け、まずは8月29日の第12節、AC長野パルセイロ戦に向けて気持ちを高めていた。
取材・写真◎石倉利英